シングルマザーであっても最低限の貯金とある程度の与信があれば、問題なく家を買うことは可能です。
家を買うことで住居が安定したり資産形成になったりとメリットが多い一方で、デメリットもあるため知らずに家を買うと後悔する可能性もあります。
そこで今回は「シングルマザーは家を買って後悔するのか？」をメリットとデメリットの観点から解説していきます。
本記事を読むことで、シングルマザーで家を買うメリットとデメリットが把握でき、後悔のしない選択をできる可能性が上がりますよ。
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シングルマザーは家を買って後悔する？
結論から言うと、シングルマザーは家を買って後悔するのか？は、メリットとデメリットのどちらを強く感じるかによって変わります。
もしデメリットを把握した上で問題ないと思えるのであれば、家を買っても後悔はしないでしょう。一方で、飲み込めないデメリットがあるのであれば、買って後悔する可能性はあります。
なので、まずはシングルマザー（母子家庭）で家を買うデメリットから見ていきましょう。
【後悔】シングルマザー（母子家庭）で家を買うデメリット
シングルマザー（母子家庭）で家を買うデメリットをまとめると以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
デメリット①：ローン審査が厳しい
シングルマザーが家を買う際、まず最初に直面するのがローン審査の厳しさです。
シングルマザーの収入は低い傾向があるため、実際の収入とは関係なくローンを厳しめに見られる可能性もあります。
また、年収が200万円以下のシングルマザーは、ローンを組むのが難しめ。ローンを組むには、しっかりとした資金計画はもちろん、頭金として物件価格の20%程度が必要です。例えば、3000万円の物件を購入する場合、頭金は600万円程度。
なので、ローンの検討をしている場合は、納得してもらえるような収入と資金の証明が必須です。
デメリット②：引っ越しが難しくなる
シングルマザーが家を購入するもう1つのデメリットは、住み替えの難しさです。
賃貸住宅であれば、転勤や生活スタイルの変化に応じて比較的容易に引っ越すことができますが、持ち家の場合はそうはいきません。要するに、子供が学校を変える必要が生じた場合や、親の介護が必要になった場合など、生活環境が大きく変化した際にリスクがあるわけです。
仮に持ち家を売却するにしても膨大な手間がかかりますし、何より売却価格が希望通りにならないこともあり、経済的な損失を被るリスクもあります。
完全な予想は立てられないにせよ、今後の人生の歩みをある程度は想定しておく必要があるでしょう。
デメリット③：家計管理が複雑になる
シングルマザーが家を購入する際のデメリットとして、家計管理が複雑になることも挙げられます。
家を所有すると、住宅ローンの返済や固定資産税、修繕費など、多くの費用を管理する必要があるからです。賃貸の場合であれば、支出の管理は用意ですが、持ち家となると税金が絡んでくるんですよね。
また、持ち家の場合は、緊急で費用が発生する可能性（災害や機器の破損）もあるので、そういったイレギュラー要素も資金繰りに想定しておくことが重要です。
デメリット④：継続的な費用が発生する
また、継続的な費用が発生するのもデメリット。
まず固定資産税が毎年発生します。所有する土地や建物の評価額に基づいて計算され、毎年支払う必要があります。
都市部で家を購入した場合、年間で数十万円の固定資産税がかかることも。固定資産税は、自治体ごとに異なる税率が適用されるため、購入前に詳しく調査しておきましょう。
また、家は年月が経つにつれて劣化するので、定期的に修理やメンテナンスも必要です。例えば、屋根の修理や外壁の塗り替え、配管の交換など（屋根の全面的な修繕は50万円以上、外壁の塗り替えは30万円以上が必要とされることが一般的）。
他にも、設備の故障や自然災害による被害など、日常のメンテナンスや修繕に加えて、予期せぬ出費が発生する可能性も認識しておくべきでしょう。
デメリット⑤：家の管理コストが高くなる
シングルマザーが家を購入する際のデメリットとして、家の管理コストが高くなることも挙げられます。
庭の手入れ、ゴミの分別、季節ごとのメンテナンスなど、日々の管理業務が賃貸よりも多いです。賃貸であれば、共益費を支払っているので、一定は管理してもらえますが、持ち家の場合はすべて自分で行う必要があります。
さらに、設備の故障やトラブルが発生した場合、その対応も基本的には自分で行わなければなりません。
以上のデメリットを把握していないと、家を買って後悔する可能性があるので、注意をしておきましょう。
シングルマザー（母子家庭）で家を買うメリット
ただ、シングルマザー（母子家庭）で家を買うことは何もデメリットばかりではありません。
例えば、下記のようなメリットがあります。
順番に見ていきましょう。
メリット①：資産形成の一環になる
シングルマザーが家を購入することは、資産形成の一環として非常に有効です。
家を所有することで、長期的な資産となり、将来的に売却することで資金を得ることも出来るからです。例えば、30年後に家の価値が上昇していた場合、売却して得られる利益は大きいでしょう。
また、家は賃貸と違い、毎月の支払いが家賃ではなく、住宅ローンの返済。返済が終わった後は、資産として家が残るため、将来的に子供に財産を残す手段としても有効です。
さらに、家を所有することで、毎月の家賃支払いから解放されるのもメリット。住宅ローンの返済が進むにつれて、家の所有権が増加し、資産価値も上昇していきます。
メリット②：安定した住居の確保できる
シングルマザーが家を購入する最大のメリットは、安定した住居の確保でしょう。
賃貸住宅に住んでいると、家賃の値上げや大家の都合で引っ越しを余儀なくされることがありますが、持ち家であればその心配は不要。特に子供が小さいうちは、安定した環境が子供の成長にとって重要と言えます。
持ち家であれば、長期的に同じ地域で暮らすことができ、子供の学校や友人関係も安定しますし、引っ越しの手間や費用を節約することが可能。
1人でやることが多いと、日々の生活において多くのストレスを抱えるかもしれませんが、住居が安定していることで、少しでも心の余裕を持つことが出来ますよ。
メリット③：団体信用生命保険が適用できる
シングルマザーが家を購入する際には、団体信用生命保険（団信）が適用されます。
団信は、住宅ローン契約者が死亡または高度障害になった場合に、残りのローンを保険金で支払う仕組み。万が一の事態が発生しても、家族が経済的に困窮することなく、そのまま家に住み続けることが可能です。
要するに、団信に加入していることで、シングルマザーが不慮の事故や病気で亡くなった場合でも、残された子供たちは家を失う心配がないわけです。
また、団信の保険料は住宅ローンの返済額に含まれるため、別途の支払いは不要。お子さんが小さい家庭ほど、心強い仕組みだと言えるでしょう。
シングルマザーがマイホームを買う時に使える補助金/制度
次に、シングルマザーがマイホームを買う時に使える補助金/制度を見ていきましょう。
- 住宅取得支援：多くの自治体で実施されている補助金制度で、住宅購入に必要な資金の一部を補助
- 子育て世帯向け支援：新築住宅購入やリフォームに対する補助金が支給されることがあり、子育て環境を整えるために利用可能
- 低金利の住宅ローン：シングルマザー向けに低金利の住宅ローンが提供される場合があり、返済負担を軽減可能
- リフォーム補助：古い住宅を購入し、リフォームする際の費用の一部を補助する制度が多くの自治体で実施されている
- 住まい給付金：一定の収入以下の世帯に対して、住宅購入時に給付金が支給される制度
- 母子家庭支援貸付金：母子家庭を対象に、住宅購入資金として無利子または低利子で貸し付ける制度
- 都道府県別の補助金：各都道府県ごとに異なる住宅購入補助金や支援制度があり、詳細は各自治体の窓口で確認可能。
- 住宅ローン控除：住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、所得税の一部が控除される制度
- 福祉貸付金：低所得者向けの福祉貸付金制度を利用して、住宅購入資金を調達可能
順番に見ていきましょう。
補助金/制度①：住宅取得支援
シングルマザーがマイホームを購入する際には、住宅取得支援という補助金制度が活用できます。
多くの自治体で実施されており、住宅購入に必要な資金の一部を補助してくれる制度です。具体的な補助金額や条件は自治体ごとに異なりますが、主に所得制限や家族構成が考慮されます。
所得制限の範囲内であれば、数十万円から百万円規模の補助を受けることが可能です。
補助金/制度②：子育て世帯向け支援
シングルマザーがマイホームを購入する際には、子育て世帯向け支援も利用できます。
子育て中の家庭に対して、住宅購入やリフォームに対する補助金を提供するものです。新築住宅を購入する際には、子供のための安全で快適な住環境を整えるための補助金が支給されることも。
数十万円から百万円規模の補助を受けることができる場合があるので、積極的に活用していきましょう。
補助金/制度③：低金利の住宅ローン
シングルマザーがマイホームを購入する際には、低金利の住宅ローンを活用することも重要です。
一般的な住宅ローンよりも低い金利で提供されるため、月々の返済負担を軽減することができます。金融機関や自治体によっては、シングルマザー向けの特別なローンプランを提供している場合があります。
長期的に見れば、支払う利息の総額も少なくなるので、ローンを組む場合は活用を検討すると良いでしょう。
補助金/制度④：リフォーム補助
また、リフォーム補助の利用もあり。
古い住宅を購入してリフォームする場合、リフォーム費用の一部を補助する制度が多くの自治体で実施されています。例えば、外壁の塗り替えや設備の更新、バリアフリー化など、リフォームの内容に応じて補助金が支給されるなど。
具体的な補助金額や条件は自治体ごとに異なりますが、数十万円から百万円規模の補助を受けることが可能です。
補助金/制度⑤：住まい給付金
シングルマザーがマイホームを購入する際には、住まい給付金も活用できます。
一定の収入以下の世帯に対して、住宅購入時に給付金が支給されるもので、所得に応じて最大50万円程度の給付が受けられる場合があります。
特に住宅ローンを利用して新築住宅や中古住宅を購入する際に適用されることが多いです。申請手続きも比較的簡単であり、必要な書類を揃えて自治体の窓口に提出するだけで済みますよ。
また、住まい給付金は所得税の控除とは別に受け取ることができるため、経済的なメリットが大きい制度と言えるでしょう。
補助金/制度⑥：母子家庭支援貸付金
シングルマザーがマイホームを購入する際には、母子家庭支援貸付金も利用可能です。
母子家庭を対象に、住宅購入資金として無利子または低利子で貸し付けるものです。自治体によっては数百万円単位の貸付が可能であり、返済期間も柔軟に設定されています。
母子家庭支援貸付金を利用することで、金融機関からの借り入れに比べて有利な条件で資金を調達することが出来るでしょう。
補助金/制度⑦：都道府県別の補助金
シングルマザーがマイホームを購入する際は、都道府県別の補助金も検討すると良いでしょう。
各都道府県によって異なる住宅購入補助金や支援制度があり、具体的な内容や条件は地域によって大きく異なります。
例えば、東京都では「住宅取得支援助成金」として、一定の条件を満たす家庭に対して補助金が支給されます。一方、地方自治体では、移住支援の一環として高額な補助金を提供する場合もあります。
補助金/制度⑧：住宅ローン控除
シングルマザーがマイホームを購入する際は、住宅ローン控除を利用することで、所得税の一部を控除することが可能
住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、一定期間にわたり所得税の一部が控除されるもので、年間で最大40万円程度の控除が受けられることがあります。
住宅ローン控除を受けるためには確定申告を行う必要がありますが、初年度のみ手続きが必要で、その後は年末調整で自動的に控除されますよ。
補助金/制度⑨：福祉貸付金
シングルマザーがマイホームを購入する際は、福祉貸付金の検討をするのもあり。
低所得者向けの福祉貸付金制度を利用して、住宅購入資金を調達するもので、無利子または低利子での貸付が特徴。
例えば、地方自治体や福祉団体が提供するこの制度を利用することで、通常の金融機関からの借り入れに比べて有利な条件で資金を調達することができます。
補助金に関しては、住宅ローンを組む段階で仲介業者に相談も可能なので、存在する制度を把握しておくだけでもOKでしょう。
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シングルマザー（母子家庭）は家を買って後悔する？：まとめ
シングルマザーが家を買うことは可能。
ただ、家を買うメリットとデメリットがあるので、それぞれを天秤にかけて、どちらを強く感じるかが大切なポイントです。
価格に関しては、上手く補助金を使いつつ、仲介手数料の安い不動産会社を選べば、ある程度は抑えることが出来るでしょう。
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