【安い】分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由！コスパ最悪か最強どっち？

皆さんは分譲賃貸をご存知でしょうか？賃貸引っ越しを検討されている方であれば、一度は聞いたことのある用語でしょう。

特に、大規模マンションへの賃貸契約を検討されている方であれば出くわす可能性の高い分譲賃貸。

ところで、そんな分譲賃貸についてですが、ネット上では賛否両論分かれる意見が飛び交っています。具体的には「やめた方がいい」、「最悪」という否定的なものから「安い」、「最高」といった肯定的なものまで。

そこで今回は「分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由/デメリット」について不動産のプロが徹底解説します。

分譲賃貸のデメリットとメリットを網羅的に把握したうえで、賃貸選びで後悔のない選択をされたいという方は是非最後まで御覧ください。

【基礎知識】分譲賃貸/マンションとは？普通の賃貸との違い

まず前提として、分譲賃貸の物件やマンションとはどういうことなのかを解説。また、普通の賃貸と何が違うのかについても併せて説明します。

分譲賃貸とは、もともと購入者向けに分譲（販売）されたマンションや一戸建てを、オーナーが賃貸として貸し出している物件のことを指します。

多くの場合、個人オーナーが所有しており、転勤や投資目的で賃貸に出されるケースが一般。巷でよく言われる「投資用マンション」も分譲マンションのことを指していることが多いです。

通常賃貸の場合は、建物全体が法人や企業によって所有されていることがほとんどで個人オーナーがいるケースは稀。いたとしても小規模な物件や相続住宅であることが多いといえます。

要は、購入者兼所有者が別にいる賃貸やマンションのことを指すと思っていれば大丈夫。そして、通常賃貸とは最初から賃貸用として作られた物件や建物を指すことをおさえておいてください。

加えて分譲賃貸は、供給量、構造、需要の観点から圧倒的にマンションに多いです。これは、分譲マンションの場合、共用部分（エントランス、エレベーターなど）の管理は管理組合が行うため、オーナーは専有部分の維持管理に集中できる反面、一戸建ての場合、建物全体の管理がオーナーの負担となるため、賃貸に出すハードルが高くなるため

【最悪？】分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由/デメリット

それは、本記事のテーマでもある分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由/デメリットについて解説します。

結論、それは以下の通り。

順番に見ていきましょう。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット①：家賃が高め

分譲賃貸は、通常の賃貸と比較して家賃が高めになりやすいです。

これは、分譲マンションが購入者向けに設計されており、システムキッチン、床暖房、防音性の高い構造など、快適性を重視した設備が充実しているため。また、セキュリティや共用部分の施設の質が高いことも関係しています。

これらの設備維持や建物自体の高い建築コストが家賃に反映されているいう背景の他、多くの場合に個人オーナーが所有していことから、ローン返済や投資目的で高めの家賃が設定されがちなこともあります。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット②：全体的に物件数が少ない

分譲賃貸は、物件の全体数が少ないこともやめた方がいいと言われる理由の一つ。

これは、もともと分譲マンションとして販売される目的で建設されているため、賃貸に出される部屋は一部に限られるためです。

さらに、賃貸に出すかどうかは個々のオーナーの意向に依存するため、地域やタイミングによっては希望する物件が見つからないことも。

特に人気エリアでは、条件の良い分譲賃貸がすぐに埋まってしまうため、選択肢が狭まりやすい懸念があります。

先述したコストの高さも、こうした供給量の少なさも関係していると言えるでしょう。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット③：定期借家契約のものが多い

分譲賃貸は、定期借家契約形式で貸し出しがされていることが多いこともやめた方がいいと言われる理由です。

賃貸契約には主に普通借家契約と定期借家契約の2つが存在しており、これらは借地借家法に基づき、それぞれの特徴や利用目的が異なります。項目ごとに２つそれぞれの特徴や違いをまとめた表は以下の通り。

項目	普通借家契約	定期借家契約
契約期間	原則1年以上	期間に制限なし（1年未満も可）
更新の可否	可能（自動更新が一般的）	不可（再契約が必要）
契約終了の条件	正当事由が必要	契約期間満了で終了
借主の住居安定性	高い	低い
主な利用目的	長期賃貸	短期賃貸、転勤中の一時貸しなど

定期借家契約では契約期間が明確に定められており、期間終了後は基本的に契約の更新ができずに退去が必要。なので、長期間住み続けたい場合や転居を避けたい場合には不向きと言えます。

特に分譲賃貸では、オーナーが転勤中のみ一時的に賃貸に出すケースなど、居住期間が限定されることも珍しくありません。

このように、住み続ける安心感が得にくいという点でデメリットに感じる方がおられることも事実です。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット④：管理の品質がピンキリ

分譲賃貸は、管理の品質がピンキリである点がデメリットとされています。

これは、分譲賃貸は一部屋ごとにオーナーが異なるため、管理方法や対応の質がオーナーによって大きく異なるため。例えば、個人オーナーが直接管理している場合、設備の修繕やトラブル対応が遅れるケースなどがあります。

一方で、管理会社に委託している場合は、一定の品質が担保されている可能性が高いと言えます。

分譲賃貸は管理のバラツキがあることを前提に、入居前にオーナーや管理体制を確認することがおすすめ。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット⑤：規約の多さ/融通が利きにくい

分譲賃貸は、規約が多く融通が利きにくいことからやめた方がいいと言われることは珍しくありません。

分譲賃貸は、マンション全体の管理規約が厳しく定められており、借主もその規約を守る必要があります。例えば、ペット飼育、リフォームや模様替え、楽器演奏などの制限など。

また、マンションの管理組合によるルール変更があって借主が直接関与できないことから、不便に感じることがあります。

加えて、オーナー個別の条件（例：短期契約のみ、更新不可など）が加わることで、通常の賃貸物件に比べて自由度が低い場合もあります。

ちなみに、マンション全体の管理規約とオーナーの個別規約は前者が優先されます。ですが、オーナーは管理規約を順守した上で、さらに独自の条件を個別規約として追加することは可能。

例えば、管理規約でペット飼育が許可されている場合でも、オーナーが「この部屋はペット禁止」と設定することはできるということですね。

これらの点を、融通が利きにくい、面倒だと考えられる方もおられるのです。

分譲賃貸はやめた方がいい理由/デメリット⑥：オーナー引継ぎでトラブルになりがち

最後に紹介する分譲賃貸はやめた方がいい理由、デメリットはオーナー引継ぎでトラブルになりがちなことです。

新しいオーナーが契約内容を正確に把握していなかったり、契約条件を変更しようとするケースがあり、借主が困惑する事例は多々存在。

特に、賃貸借契約が登記されていない場合、新オーナーが契約の存在を認識していない可能性があり、契約終了を求められるなんてこともあるとか。

とはいえ、新オーナーが契約の存在を認識していない場合でも、借主の権利は借地借家法によって保護されるのが通常です。契約が登記されていようがいまいが借主に対して一方的に契約終了を求めることはできません。

ただし、状況によってはトラブルが発生する可能性があるため、事前に契約書や法律を確認しつつ適切な対応を取ることが重要です。

法的トラブルが懸念される場合、弁護士や不動産の専門家に相談しましょう。

【必見】分譲賃貸が最強と言われる理由/メリット

続いては、分譲賃貸が最強と言われる理由、メリットについて解説します。

結論、それは以下の通り。

こちらも順番に見ていきましょう。

分譲賃貸が最強の理由/メリット①：普通賃貸より全体的にクオリティが高い

やはり分譲賃貸は、普通賃貸より全体的にクオリティが高い点が大きなメリットと言えるでしょう。

分譲マンションは購入者向けに設計されているため、内装や設備が高品質かつシステムキッチン、床暖房、高性能な浴室乾燥機など快適性を追求した設備が揃っています。また、防音性の高い構造や広めの間取りが採用され、居住にも快適。

加えてオートロックや防犯カメラなどのセキュリティ設備も充実しており、安全な住環境が提供されます。共用部分にはラウンジやジム、宅配ボックスなど、高級感のある施設が用意されているケースも珍しくありません。

生活の質を重視する人にとって、このような特徴を持つ分譲賃貸は最適な選択肢となり得るのです。

分譲賃貸が最強の理由/メリット②：長期で購入検討する際のお試し住宅にできる

見逃されやすい点ですが、分譲賃貸は、将来的に購入を検討しているマンションやエリアでの生活を実際に体験できる「お試し住宅」として活用できるメリットを持ちます。

購入前に物件の住み心地や環境、周辺施設の利便性などをじっくり確認することができるうえ、間取りの使い勝手、防音性能、管理体制の品質など、カタログや内見ではわからない実際の生活感を体験可能。

購入前の不安を軽減し、適切な判断ができるため、特に高額なマンションを検討する際に非常に有用と言えます。

さらに、転勤などで一時的に住む場合にも適しているなど、購入の意思決定を急ぐ必要がなく柔軟性があることが分譲賃貸ならではの魅力と言えます。

分譲賃貸が最強の理由/メリット③：購入より安く高級なマンションに住める

一つ前のお話とも重なりますが、購入よりローリスクかつ安く高級なマンションに住めることは分譲賃貸の最大の魅力と言ってよいでしょう。

設備や内装、共用施設が高品質で通常の賃貸物件にはない高級感を持つ分譲賃貸は、物件の購入費用や長期的な維持費を負担する必要がありません。

また、固定資産税やローン返済といった長期的な財務負担が不要でありながら、購入者と同じ快適な住環境を享受できるのは大きなメリット。

さらに、デメリットで分譲賃貸は家賃が高めに設定されていると説明しましたが、リロケーション物件など割安でコスパの良い物も中にはあります。

リロケーション物件とは、オーナーが転勤や長期不在の間に自宅を賃貸として提供する物件のこと。こうした物件は、オーナーが長期的な収益ではなく、期間限定での貸し出しを目的としているため、周辺相場よりも割安な賃料で提供されることが多いのです。

定期借家契約だからこそのコストパフォーマンスの良さということもあるということですね。むしろクオリティが高い物件に移り変わり住みたいという方は、普通賃貸よりも分譲賃貸の方が割安で最適な選択肢となり得るのです。

【体験談】分譲賃貸マンションはやめた方がいいという口コミ

次に、SNSで分譲賃貸マンションはやめた方がいいという口コミについてを調査しました。

検索してみたところ、実体験談ベースで該当するものが複数見られたので、以下にて紹介していきますね。

やめた方がいいという口コミ①：賃貸契約書を巡って今泥沼化してる。最悪

分譲の賃貸マンションに住んでるんだけど、サイレントで管理会社変わってたことが発覚しました。賃貸契約書を巡って今泥沼化してる。最悪。

— うみねこ (@jiwk5895) October 29, 2024

分譲の賃貸マンションに住んでるんだけど、サイレントで管理会社変わってたことが発覚しました。賃貸契約書を巡って今泥沼化してる。最悪。

やめた方がいいという口コミ②：分譲賃貸なんだけどマジ後悔

今回借りた物件、分譲賃貸なんだけどマジ後悔、、、浴槽のヘアキャッチャーがないんだけど（＋排水口とパイプがズレてるので問い合わせ中）、もとからないとか言われた。
はあ？購入する時そんなどこまで見てないでしょ。誰だよなくしたやつ。はーイライラする。今までなら用意してくれたのに。

— あやの (@ayano_tweet) August 20, 2022

今回借りた物件、分譲賃貸なんだけどマジ後悔、、、浴槽のヘアキャッチャーがないんだけど（＋排水口とパイプがズレてるので問い合わせ中）、もとからないとか言われた。
はあ？購入する時そんなどこまで見てないでしょ。誰だよなくしたやつ。はーイライラする。今までなら用意してくれたのに。

やめた方がいいという口コミ③：新品でも故障が多い

分譲賃貸はやめたほうがいい
オーナーは自分が住まなくなるからと最安の設備しかつけない。なので新品でも故障が多い。

— ふわふわ生命体 (@3Fn3RpPy5ZbM77h) January 10, 2021

分譲賃貸はやめたほうがいい
オーナーは自分が住まなくなるからと最安の設備しかつけない。なので新品でも故障が多い。

やめた方がいいという口コミ④：トラブルの時に余程の事が無い限り必ず負ける

部屋を借りるときは絶対に分譲マンションにある賃貸部屋を借りてはいけないよ。借りてしまうと室外機の騒音やその他のトラブルの時に余程の事が無い限り必ず此方が負けるからね。現在進行形で泣かされているおじさんからの忠告だよ。

— Jet (@J10_0410) January 15, 2021

部屋を借りるときは絶対に分譲マンションにある賃貸部屋を借りてはいけないよ。借りてしまうと室外機の騒音やその他のトラブルの時に余程の事が無い限り必ず此方が負けるからね。現在進行形で泣かされているおじさんからの忠告だよ。

【体験談】分譲賃貸マンションはやめた方がいいという口コミ：まとめ

SNSで確認できた、分譲賃貸マンションはやめた方がいいという口コミをまとめると以下の通り。

分譲賃貸ならではのトラブルやリスクについて述べている方がちらほら。

具体的には、オーナーが突然変わってしまったことによる契約手続きの引継ぎの問題、物件管理のクオリティの低さ、借り主の立場的弱さについて触れているものが確認できました。

個体差はあれど分譲賃貸に潜むリスクやデメリットにぶつかってしまったという体験談ですね。

【体験談】分譲賃貸マンションの良い評判口コミ

次に、SNSで分譲賃貸マンションにまつわる良い評判口コミを集めてみました。

こちらも該当するものが複数確認できたので、順番に見ていきましょう。

良い口コミ①：最高だったな。設備。

ずいぶん前に住んでたマンションの近くにいるんだけど、タワマン分譲賃貸に7年住んでたのね、最高だったな。設備。あの時、買えてたらなぁ。

— 海月 (@qulagetty) February 6, 2023

ずいぶん前に住んでたマンションの近くにいるんだけど、タワマン分譲賃貸に7年住んでたのね、最高だったな。設備。あの時、買えてたらなぁ。

良い口コミ②：家賃下げて住み心地の良い部屋借りれることもある

分譲賃貸を10年ごとに引っ越して、借りるのが、わりとコスパ良いと思ってる。10年ごとに新しい家に住めるし、家賃下げて住み心地の良い部屋借りれることもあるし。

— 博士@整形外科医 (@ysugimoto) January 5, 2019

分譲賃貸を10年ごとに引っ越して、借りるのが、わりとコスパ良いと思ってる。10年ごとに新しい家に住めるし、家賃下げて住み心地の良い部屋借りれることもあるし。

良い口コミ③：分譲賃貸へ引越して治安の良さを実感

賃貸→分譲賃貸へ引越して治安の良さを実感している。このまま買いたいくらい。総じてみなさま感じが良く共有部も綺麗。事前確認何もできずバタバタ決めて引越したけど当たりだった。

— ねね (@gabliel_lilly) August 31, 2024

賃貸→分譲賃貸へ引越して治安の良さを実感している。このまま買いたいくらい。総じてみなさま感じが良く共有部も綺麗。事前確認何もできずバタバタ決めて引越したけど当たりだった。

良い口コミ④：地方なら分譲賃貸を渡り歩くのが最適解

賃貸いろいろ見てて住みたいと思うのは築20年くらいまでなんじゃよな。だから持ち家に生涯住み続けるとかキツい。

地方なら分譲賃貸を渡り歩くのが最適解に見える。都心なら築浅買って15年ぐらい住んで売却とかがコスパいいかね。高額ローン引ける与信があるなら。

— & (@zslec) April 2, 2024

賃貸いろいろ見てて住みたいと思うのは築20年くらいまでなんじゃよな。だから持ち家に生涯住み続けるとかキツい。
地方なら分譲賃貸を渡り歩くのが最適解に見える。都心なら築浅買って15年ぐらい住んで売却とかがコスパいいかね。高額ローン引ける与信があるなら。

【体験談】分譲賃貸マンションの良い評判口コミ：まとめ

SNSで確認できた分譲賃貸マンションの良い評判口コミをまとめると以下の通り。

分譲賃貸マンションのメリットや魅力について実体験談ベースで述べているものを複数確認することができました。

その理由としては、やはり設備面でのクオリティの高さ、治安の良さ、安い割に良い部屋を借りることができるというコストパフォーマンスの良さなど。

また、分譲賃貸を何年かおきに住み替える方法が実は最適なのではという持論を述べている方も複数おられました。

総括して、普通の賃貸にはない分譲賃貸ならでは恩恵やメリットもきちんと存在するということですね。

ちなみに、分譲賃貸、普通賃貸いに限らず賃貸への引っ越しを検討されている方は、是非弊社サービス39roomの利用をおすすめ。

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【安い】分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由：まとめ

分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由/デメリットと分譲賃貸が最強と言われる理由/メリットをまとめると、それぞれ以下の通りでした。

分譲賃貸は知らないと後悔につながるようなデメリットやリスクが存在することは事実なものの、メリットも多数存在する魅力的な選択肢の一つ。

なので、分譲賃貸への引っ越しを検討されている方は、メリットとデメリットを漏れなく網羅的に把握したうえで向き不向きを判断することをおすすめします。

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