【怪しい】定期借家がうざい/やめたほうがいい理由！トラブルや後悔につながる？

定期借家契約って、なんだか難しそう…と思ったあなた。実はこの契約、知らずに選ぶと後から「えっ、もう出ていかなきゃいけないの？」「更新できないなんて聞いてない！」と困ってしまうことも少なくありません。

見た目の家賃がちょっと安かったり、お得に見えたりしても、実は普通の賃貸契約とは大きくルールが違います。何も知らずにサインしてしまうと、後でトラブルや後悔につながるケースも少なくありません。

今回は、定期借家についての基本事項から、うざい・やめたほうがいいと言われる理由を不動産取引のプロが説明していきます。物件選びで失敗したくない人は、ぜひ最後までご覧ください。

【基礎知識】普通借家契約と定期借家契約の定義と違いについて

まずは基本前提から。賃貸契約には主に「普通借家契約」と「定期借家契約」の2種類があります。

普通借家契約は、もっとも一般的な契約形態で、契約期間が満了しても借主が希望すれば原則として更新が可能です。貸主側が更新を拒否するには正当な理由（建て替えや自己使用など）が必要とされ、借主の居住権が強く守られています。

一方、定期借家契約は、あらかじめ契約期間を定めておき、その期間が終わると原則として自動更新されず、契約も終了します。借主が引き続き住みたくても、貸主が認めなければ退去しなければならないのが特徴。また、契約時にはこれは定期借家ですという書面での説明が義務付けられています。

定期借家契約を貸主(オーナー)が選択する背景や理由とは

貸主が定期借家契約を選ぶ背景には、「一定期間だけ家を貸したい」という明確な事情があります。具体的には転勤や留学、介護などで一時的に自宅を空ける際、その間だけ家賃収入を得たいというニーズがよく見られます。こうしたケースでは、普通借家契約だと契約の更新や借主の居住権が強く働き、いざ自宅に戻りたくなっても退去してもらうのが難しいこともしばしば。

その点定期借家契約であれば、契約期間が満了すれば自動的に終了となるため、将来的な居住や売却、建て替えの計画に支障が出にくくなります。また、入居者の属性によってリスクを感じる場合でも、短期契約で様子を見られるという点で、安心して貸し出せる手段となるのです。

空き家の期間を活用して家賃収入を得つつ、将来の予定に柔軟に対応できる点が、貸主が定期借家契約を選ぶ大きな理由と言えるのです。

【デメリット】定期借家がうざい/やめたほうがいいと言われる理由

それでは、今回のメインテーマである定期借家がうざい/やめたほうがいいと言われる理由、定期借家契約で懸念されるデメリットについて解説します。

結論、それは以下の3つ。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

定期借家がうざい/やめたほうがいい理由①：契約期間が終了後の引っ越し負担が苦に

先述の通り、定期借家契約では契約時に決められた期間が終了すると、更新の有無にかかわらず契約が終了し、基本的には退去が求められます。これは法律で明確に定められており、借主にとって継続居住の保証がない点が大きな特徴。

住み慣れた場所であっても、契約満了と同時に引っ越しを余儀なくされる可能性があるため、長期的に安定した住環境を望む方にとっては、心理的な負担が大きくなるでしょう。

引っ越しには費用がかかるだけでなく、時間や労力も必要です。特に、単身者であっても平均10万円前後、家族世帯では20万円以上の費用が発生することもあります。また、引っ越しのタイミングが年度末などの繁忙期と重なると、物件探しが困難になるリスクもあります。

定期借家がうざい/やめたほうがいい理由②：中途解約が原則できず柔軟性に欠ける

定期借家契約では、契約期間の途中で借主側から解約することが原則として認められていません。契約期間中に引っ越しや転勤などの事情が発生しても、貸主の合意がなければ解約できない仕組みとなっています。

そのため、万が一のライフスタイルの変化に柔軟に対応することが難しく、現代の多様な働き方や家庭事情に合わないケースも少なくありません。

たとえば、事情があって早めに退去した場合でも、残り期間分の家賃が請求されることがあり、住んでいないのに家賃を払い続ける事態が生じる可能性もあります。

また、契約時に中途解約に関する説明が不十分な場合、借主が後になってその制約を知り、トラブルになるケースも報告されています。特に初めて賃貸契約を結ぶ方にとっては、契約内容を正しく理解することが非常に重要です。

定期借家がうざい/やめたほうがいい理由③：再契約が可能な場合でも家賃が上がるなど条件が変わりやすい

定期借家契約では、契約期間が終了した後に再契約ができる場合もありますが、その条件が以前と同じとは限りません。貸主の意向によって、家賃や契約期間、管理費などが変更されることがあり、結果として入居者側に不利な内容になることも珍しくありません。

特に、都市部や需要の高いエリアでは、再契約時に家賃が上昇する傾向が見られ、以前よりも数千円から1万円以上高くなるケースも確認されています。こうした変更は法律上問題はありませんが、借主の生活設計に大きな影響を与えることは避けられません。

また、契約更新のタイミングで突然条件が変更され、住み続けたくても条件が合わずに引っ越しせざるを得ないといった事態も起こり得ます。貸主が強い立場にある状況では、借主側の交渉余地がほとんどないケースもあります。

そのため、再契約があるから大丈夫と安心するのではなく、契約終了後の条件変更リスクについてもしっかり把握しておくことが大切です。

【借主目線】定期借家のメリット

続いては、逆に定期借家のメリットについて解説します。当然、定期借家契約を賃貸で行うことはデメリットやリスクだけというわけではないのです。

こちらも順番に見ていきましょう。

定期借家のメリット①：転勤や季節的な利用、別荘などには好都合

定期借家契約は、あらかじめ契約期間が明確に決められているため、一定期間だけ住まいを必要とする方にとって非常に適した契約形態。例えば、転勤による一時的な異動や、春から秋にかけての季節限定の住まい、あるいは別荘的な利用など、ライフスタイルに合わせて柔軟に対応できる点が大きなメリットでしょう。

普通借家契約では、契約期間が終了しても原則として更新が前提となり、住み続けることが前提とされるため、いつまで住むかがはっきりしない場合には不向き。それに対して、定期借家契約はいつ始まり、いつ終わるかが明確に設定されており都合が良い契約形式と言えます。

また、契約期間満了によって自動的に終了する仕組みのため、余計な更新手続きが不要で、手間が軽減されることも好都合でしょう。

定期借家のメリット②：家賃や初期費用が相場より抑えられるケースが多い

定期借家契約では、契約期間に制限があることから、家賃や初期費用が通常の賃貸契約よりも抑えられているケースが多く見られます。借主側にとっては住める期間が限られているという不安材料があるため、貸主側がその分、金銭的な条件をやや優遇して設定する傾向があるのです。

実際、同じ立地や広さ、築年数の物件であっても、定期借家契約の物件は月額家賃が周辺相場よりも安く設定されている事例は少なくありません。加えて、敷金・礼金・更新料といった初期費用も、ゼロまたは割引となっているケースが多く、初期負担を抑えて入居できるという点で非常に魅力的と言えるでしょう。

特に、学生の一時的な居住や単身赴任、育児や介護などに伴う仮住まいを検討している方にとっては、必要最小限の出費で目的に合った住まいを確保できる選択肢として定期借家契約の賃貸を検討するのもありでしょう。

【高すぎる】賃貸の初期費用で払わなくていいもの5選！交渉できる項目まで不動産屋が解説

定期借家のメリット③：分譲マンションや戸建てなど通常よりハイグレード物件が多い

定期借家契約では、分譲マンションや戸建て住宅など、本来であれば賃貸市場にはあまり出回らないようなハイグレードな物件に住める機会があるという特徴も見逃せません。これは、所有者が転勤や一時的な移住などにより自宅を一時的に貸し出すといったケースが背景にあるため。

このような物件は、分譲仕様であるため構造や内装、設備のグレードが高く、通常の賃貸物件に比べて住み心地に優れていることが多い傾向にあります。また、マンションであれば共用設備が充実していることも多く、セキュリティ面や利便性も高い点も魅力。

普通借家契約だと、所有者が後で自宅に戻ることを想定した貸し出しが難しいために定期借家という形でしか市場に出せないという事情も関係しており、借主にとっては一定期間だけであれば、高品質な住まいにコスパ良く住めるチャンスにもなるのです。

【安い】分譲賃貸はやめた方がいいと言われる理由！コスパ最悪か最強どっち？

【SNS】定期借家契約で後悔した人の声

次に、SNSで定期借家契約で後悔した人の声などマイナスな口コミや意見を調査しました。

第三者のリアルな声を参考にしてみましょう。

定期借家契約で後悔した人の声①：再契約の時に強烈な値上げを提案

今度移転する事務所は普通借なんだけど、今回「定期借家権」の物件を借りてだいぶ後悔したので（契約時に値上げの話はなく、再契約の時に強烈な値上げを提案される）今後は事務所物件を借りるときは普通借一択でいきたいと思う。定期借家権は貸主に圧倒的に有利なので、借り手側からは避けた方が良い。

— 都 行志（弁護士・宅建士） (@MiyakoLawyer) January 13, 2024

今度移転する事務所は普通借なんだけど、今回「定期借家権」の物件を借りてだいぶ後悔したので（契約時に値上げの話はなく、再契約の時に強烈な値上げを提案される）今後は事務所物件を借りるときは普通借一択でいきたいと思う。定期借家権は貸主に圧倒的に有利なので、借り手側からは避けた方が良い。

定期借家契約で後悔した人の声②：定借（定期借家契約）で借りてはいけないよ

定借（定期借家契約）で借りてはいけないよ！
僕みたいに後悔するから
やっと表参道の物件と縁が切れる＞＜

— にしきど (@fW9NJlf0zXJVzTW) May 22, 2023

定借（定期借家契約）で借りてはいけないよ！
僕みたいに後悔するから
やっと表参道の物件と縁が切れる

定期借家契約で後悔した人の声③：今のところが定期借家でなければ更新してたのに

引っ越し準備作業しんどい
て言うか今のアパートが色々良すぎて引っ越しを決めたのは間違いだったと後悔中ですorz
今のところが定期借家でなければ更新してたのに…

— C-1000 (@hokuhoku489) January 27, 2016

引っ越し準備作業しんどい
て言うか今のアパートが色々良すぎて引っ越しを決めたのは間違いだったと後悔中ですorz
今のところが定期借家でなければ更新してたのに…

定期借家契約で後悔した人の声④：ちゃんと調べて契約するべきだったと後悔

旦那も私も定期借家って何か分からないまま、引っ越しまでの日にちもなくて、慌てて契約したマンションだったから、ちゃんと調べて契約するべきだったと後悔。
なにより、管理しない管理会社だったのが一番しんどかった😩

— あいぼん (@aibom69) July 24, 2021

旦那も私も定期借家って何か分からないまま、引っ越しまでの日にちもなくて、慌てて契約したマンションだったから、ちゃんと調べて契約するべきだったと後悔。
なにより、管理しない管理会社だったのが一番しんどかった😩

【SNS】定期借家契約で後悔した人の声：まとめ

実際に確認できた定期借家契約で後悔した人の声をまとめると以下の通り。

再契約時の値上げやそもそも事前にきちんと契約形態と内容を理解していなかったことで後悔をしたといった声がちらほら。

引っ越しには、当然時間も費用も大きな負担としてかかりますから定期借家契約の前提理解がないとこういった後悔につながることになりかねません。

また、上で挙げたように事業用事務所の場合は個人住宅と比べて、移転にかかる手続きや費用負担がより大きくなることから特に注意するべきなのは間違いないでしょう。

【SNS】定期借家契約で良かった人の声

次は逆に定期借家契約で良かった人、定期借家契約に対する肯定的な意見や声をSNSで確認してみました。

こちらも多数確認することができたので、以下にて見ていきましょう。

定期借家契約で良かった人の声①：相場より安く更新もできた

今の家、定期借家だったけど、更新してもいいよって通知来た。よかった！
けど、更新後の家賃は5000円アップになるそう。それでもここらへんの相場からしたら安いんだけど、築30年のマンションなのに上がることあるんだぁ。

— まるこ (@GomA3g) June 13, 2024

今の家、定期借家だったけど、更新してもいいよって通知来た。よかった！
けど、更新後の家賃は5000円アップになるそう。それでもここらへんの相場からしたら安いんだけど、築30年のマンションなのに上がることあるんだぁ。

定期借家契約で良かった人の声②：ホンマにコスパ良い

めっちゃ上の階で引越し！
と思って調べたら出てた！

国分寺でも、ここホンマにコスパ良いなー。※しかも定期借家契約だから更に安い🤣 pic.twitter.com/BzTeHjg2cp

— なごっしー●フリーランスへ (@nagoshi37_19) September 15, 2020

めっちゃ上の階で引越し！
と思って調べたら出てた！
国分寺でも、ここホンマにコスパ良いなー。※しかも定期借家契約だから更に安い

定期借家契約で良かった人の声③：定期借家5年の変わった物件だったけど最高だった

定期借家5年という変わった物件だったけど最高だった

— キャベツ畑 (@k_Hashi0629) December 9, 2018

定期借家5年という変わった物件だったけど最高だった

定期借家契約で良かった人の声④：超期間限定だけど定期借家最高　

たまたまSUUMO見てた時に見つけた定期借家のタワマンに引っ越すことにした
人生で一度は住んでみたかったけど長く住むにはお家賃も高すぎるから超期間限定　
定期借家最高　
瑕疵治癒係にされてる可能性があったとしても許せる

— える (@sk_1117) November 26, 2023

たまたまSUUMO見てた時に見つけた定期借家のタワマンに引っ越すことにした
人生で一度は住んでみたかったけど長く住むにはお家賃も高すぎるから超期間限定　
定期借家最高　
瑕疵治癒係にされてる可能性があったとしても許せる

定期借家契約で良かった人の声：まとめ

SNSで確認できた定期借家契約で良かった人の声をまとめると以下の通り。

定期借家契約だからこそ出回るコスパの良いハイグレード賃貸へ住めることをよかったとする声がちらほら。

期間限定での入居を想定している借主にとって、定期借家契約はメリットが大きいということが伺えましたね。

それぞれの賃貸契約形態の特性を理解した上で、後悔のない物件探しができるのかが鍵になると言えるでしょう。

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【怪しい】定期借家がうざい/やめたほうがいい理由：まとめ

定期借家契約は、一見すると家賃が割安だったり、短期間だけ借りられるといったメリットがあるように思われがちで。しかし実際には、契約満了と同時に退去が原則となるため、長く住み続けることを前提にしている人にとっては非常に不安定な契約形態です。

再契約の可否は貸主次第であり、仮に継続を希望しても、家賃の値上げや条件変更が提示されることもあります。また、中途解約が原則できないため、転勤や家庭の事情で早期に退去したい場合でも柔軟に対応できず、残り期間分の家賃を請求されるリスクすらあります。

これらの点は十分に知られておらず、後からこんなはずじゃなかったと後悔する例もしばしば。短期利用や一時的な事情がある場合を除き、多くの方にとっては慎重に検討すべき契約形態といえるでしょう。

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