【決着】家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよねと言われる理由

【決着】家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよねと言われる理由

Googleで検索すると「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」という辛辣なフレーズがヒットします。

家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね

持ち家と賃貸のどっちが良いのか?の論争は常にされていますが、ここまで否定的なフレーズが出てくると「持ち家より賃貸の方が良いのかな..」と感じてしまいますよね

そこで今回は「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる理由を不動産のプロが徹底解説します。

本記事を読むことで、持ち家と賃貸のメリット/デメリットを理解でき、自身に合った最適な選択が出来ますよ。

この記事の監修者
監修者 大槻陽一
大槻 陽一

株式会社GKコンサルティング代表取締役。累計5,000件以上の不動産契約の実績を持つ。仲介手数料が0円になる39room/01HOUSEを提供中。

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目次

「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と言われる理由

検索すると「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」と表示されますが、何も根拠なしに言われているわけではありません。

当然、持ち家にもデメリットがあるので、その欠点を飲み込めない人が「賃貸の方が良いに決まってるでしょ」と考えているわけです。

例えば、以下のようなデメリットですね。

順番に見ていきましょう。

理由①:修繕費がかかる

まず持ち家を所有すると都度修繕費がかかります。

住宅は時間とともに劣化し、修繕が必要になるため、予算に計上しておく必要があります。

例えば、屋根の修理には平均して30万円から100万円がかかり、さらに外壁の塗装には15年に一度、30万円から100万円の費用が必要です。また、水回りのリフォームには、キッチンが約100万円、バスルームが約60万円~かかることがあります。

持ち家の修繕費の例
  • 屋根の修繕費:30万円~100万円
  • 外壁の修繕費:30万円~100万円
  • 配管の修繕費:30万円~100万円
  • エアコンの交換:10万円~30万円
  • キッチンのリフォーム:50万円~200万円
  • バスルームのリフォーム:60万円~150万円

予期しない故障が発生した場合、家計に大きな負担となることがあるのが大きなデメリットと言えるでしょう。

また、修繕費用は按分が難しく一度に高額になることが多いので、常に一定の修繕費用を確保しておくことが重要です。

理由②:自然災害のリスクがある

持ち家を所有する際に無視できないのが自然災害のリスク。

地震や洪水、台風などの自然災害は、予測が難しく、発生すると大きな被害をもたらす可能性があるからです。持ち家が被災した場合、修繕費用や再建費用は莫大なものとなってしまいます。

例えば、地震による建物の倒壊や浸水被害が発生した場合、数百万円から数千万円の修繕費が必要になることがあります。保険である程度はカバーできるものの、全額が補償されるわけではなく、自己負担分が生じます

また、被災後の生活再建には多くの時間と労力が必要となるため、復活するまでの日常生活への影響も大きいですね。

このように持ち家には自然災害のリスクが伴うため、災害に対する備えや対策が欠かせません。災害リスクを軽減するためには、立地選びや防災対策を慎重に検討することが重要と言えるでしょう。

理由③:気軽に引っ越しができない

持ち家のもう一つの大きなデメリットは、気軽に引っ越しができないことです。

持ち家を購入すると、そこに住み続けることを前提とした生活設計が必要になります。しかし、転勤や家族の成長、ライフスタイルの変化によって、住み替えが必要になる場合もありますよね。

例えば、急な転勤が決まった場合でも、持ち家をすぐに売却することは難しいです。不動産市場の動向によっては、売却までに時間がかかることもありますし、売却価格が期待よりも低くなることもあります。

また、ローンの残債がある場合は、売却価格がローン残高を下回ると、差額を自己負担しなければならないこともあります。

なので、長期的に安定した住まいを確保するためには、ライフスタイルの変化を加味した上で慎重な検討が必要です。

理由④:相続時の対策が必要になる

持ち家を所有すると、相続時の対策が必要になります。

相続は法的手続きが必要であり、多くの手間と費用がかかります。例えば、相続税や登記手続き、遺産分割協議などですね。

相続税は財産の評価額に基づいて算出されるため、高額な持ち家を所有している場合、高額な税金がかかることがあります。例えば、持ち家の評価額が5,000万円の場合、相続人の人数によっては額が数百万円にもなることがあります。

相続税の具体例
  • 評価額3,000万円の住宅を相続する場合
    • 基礎控除:3,600万円(3,000万円 + 600万円 × 相続人の数1人)
    • 相続税額:0円
  • 評価額5,000万円の住宅を相続する場合
    • 基礎控除:4,200万円(3,000万円 + 600万円 × 相続人の数2人)
    • 相続税率:10%(5,000万円−4,200万円=800万円)
    • 相続税額:80万円
  • 評価額1億円の住宅を相続する場合
    • 基礎控除:5,400万円(3,000万円 + 600万円 × 相続人の数4人)
    • 相続税率:20%(1億円−5,400万円=4,600万円)
    • 相続税額:720万円

また、相続時には遺産分割協議が必要であり、相続人間での話し合いが必要です。複数の相続人がいる場合、持ち家の処分方法や分配方法で意見が分かれることがあります。この場合は法的手続きが必要となり、専門家の助言や調停が必要となることもあります。

理由⑤:離婚の際にトラブルの元となる

持ち家は離婚の際にトラブルの元となることがあります。

離婚時には、財産分与として持ち家をどうするかが問題。特に住宅ローンが残っている場合、処理が複雑化し、夫婦間での話し合いが必要となります。例えば、住宅ローンの残債が1,000万円残っている場合、その分担をどうするかで揉めることが多いです。

持ち家を売却する際には、売却価格がローン残高を上回ることが理想ですが、実際には下回ることも。また、夫婦のどちらかが住み続ける場合、名義変更や住宅ローンの再契約が必要となり、手続きにも時間と費用がかかります。

さらに、離婚後に持ち家に住み続ける場合、相手方の連帯保証人をどうするかという問題も。連帯保証人を解消するためには、再度のローン審査が必要となり、場合によっては新しい保証人を立てなければならないこともあります。

持ち家は離婚の際に多くのトラブルの元となるため、事前に夫婦間でしっかりと話し合いを行い、持ち家に関する取り決めをしておくことが重要です。

理由⑥:資産価値が下がる可能性がある

持ち家のデメリットの一つに、資産価値が下がる可能性があることが挙げられます。

住宅を購入した際には高い価値を持っていても、時間が経つにつれてその価値が下がることがあります。例えば、築20年の住宅は、購入時の価値の50%程度にまで下がることが一般的

資産価値下落の事例
  • 築10年の一戸建て住宅
    • 下落率:30%
    • 評価額の変化:5,000万円→3,500万円
  • 築20年のマンション
    • 下落率:50%
    • 評価額の変化:4,000万円→2,000万円
  • 築30年の郊外の住宅
    • 下落率:60%
    • 評価額の変化:3,000万円→1,200万円

資産価値が下がる要因で言うと、主に「地域の経済状況や社会的な変化、住宅の老朽化、市場の変動」ですね。

例えば、都市部の人口が減少し周辺環境が劣化すること、外壁や屋根、配管、水回りの劣化、経済状況や金利の変動など。

持ち家は資産価値が下がる可能性があるため、購入時に将来的な価値の変動をある程度考慮することが重要です。

理由⑦:固定資産税や都市計画税がかかる

持ち家を所有すると、固定資産税や都市計画税がかかることが避けられません。

例えば、都内で評価額3,000万円の物件を所有している場合、年間の固定資産税は約42万円、都市計画税は約9万円。要するに、年間で51万円の税金を支払う必要が出てきます。

税金の具体例
  • 東京都内の一戸建て住宅
    • 評価額:3,000万円
    • 固定資産税:3,000万円×1.4%=42万円
    • 都市計画税:3,000万円×0.3%=9万円
  • 神奈川県内のマンション
    • 評価額:2,500万円
    • 固定資産税:2,500万円×1.4%=35万円
    • 都市計画税:2,500万円×0.3%=7.5万円
  • 大阪市内の中古住宅
    • 評価額:2,000万円
    • 固定資産税:2,000万円×1.4%=28万円
    • 都市計画税:2,000万円×0.3%=6万円

持ち家には固定資産税や都市計画税といった税負担が毎年発生するため、長期的な視点での資金計画が重要です。

理由⑧:ローン完済まで住居費が固定される

持ち家を購入すると、ローン完済まで住居費が固定されるというデメリットがあります。

例えば、物件費用が3,000万円でローン期間が35年かつ年利1.7%で頭金が500万の場合、毎月の返済額が約8万円です。計算上、利息分で860万円を支払う必要がありますね

ローン金額の具体例
  • 一般的な固定金利ローン
    • 物件費用:3,000万円
    • ローン期間:35年
    • 頭金:500万円
    • 年利:1.7%
    • 返済額/月:約8万円
  • 短期返済ローン
    • 物件費用:3,000万円
    • ローン期間:20年
    • 頭金:500万円
    • 年利:1.5%
    • 返済額/月:約12.1万円
  • 頭金なしのフルローン
    • 物件費用:3,000万円
    • ローン期間:35年
    • 頭金:0円
    • 年利:2.0%
    • 返済額/月:約9.5万円

収入が減少したり、予期せぬ出費が発生したりすると、返済が厳しくなることも。また、金利が変動するローンの場合、将来的な金利上昇によって返済額が増加するリスクもあります。

理由⑨:ご近所トラブルが発生する可能性がある

持ち家を所有すると、ご近所トラブルが発生する可能性があります。

賃貸住宅と異なり、持ち家の場合は簡単に引っ越すことができないため、トラブルが発生すると長期間にわたって影響を受けることになります。例えば、騒音問題や境界線に関するトラブル、ペットに関する問題など、原因は様々です。

持ち家にはご近所トラブルが発生する可能性があるため、トラブルを未然に防ぐためのコミュニケーションや対策が重要。周辺環境や近隣の住民との関係性も考慮しましょう。

ひろゆき氏の「家は買うな」という意見

また、Googleで検索すると「家は買うな ひろゆき」と表示され、またもや持ち家派への否定的な意見が。

ひろゆき氏の「家は買うな」という意見

ただ、内容的には持ち家を否定しているというよりは「庶民が買う不動産で売却益を狙うのは難しい」という感じです。あくまで条件によると解説しているので、持ち家を否定しているわけではありません

要するに、Googleで検索すると持ち家派への否定的なワードが表示されるが、結局は持ち家と賃貸のどちらが良いか?は条件によるため、一概に答えは出せないということ。

ネット上の意見に振り回されず、事実ベースで持ち家と賃貸のメリット/デメリットを理解して、自身の状況や意向に合わせて持ち家化?賃貸か?を選択するのが最適解だということです。

家を購入することのメリット

ただ、一方で家を購入するメリットもあります。デメリットばかりではないので、メリットも考慮した上で、賃貸か持ち持ち家かを考えると良いでしょう。

具体的なメリットは以下の通りです。

順番に見ていきましょう。

メリット①:資産になる

持ち家は資産です。

賃貸と異なり、持ち家は将来的に売却したり、親族に相続させたりすることができます。また、住宅ローンを完済すると、持ち家は自分の資産にもなります。

例えば、5,000万円で購入した家を10年後に6,000万円で売却できれば、1,000万円の売却益を得ることが可能。持ち家の資産価値は、定期的なメンテナンスやリフォームによって維持・向上させることができます。

賃貸では得られない、このような資産形成のメリットは大きいと言えるでしょう。

メリット②:ペットを自由に飼える

持ち家であれば、ペットを自由に飼うことが可能。

賃貸住宅ではペットの飼育が制限されていることが多いですが、持ち家ならばこうした制約を気にすることはありません。

例えば、犬や猫だけでなく、鳥や小動物など、さまざまなペットを飼うことが可能です。ペット専用のスペースを作ったり、庭で遊ばせたりすることも可能。こうした自由度の高さは、ペット愛好家にとって非常に魅力的なポイントと言えるでしょう。

メリット③:税優遇制度が活用できる

持ち家には税優遇制度が適用されることが多いです。

例えば、住宅ローン減税制度を利用することで、一定期間、所得税の控除を受けることが可能。例えば、年間20万円の控除を10年間受けると、合計で200万円の税金が軽減されます。

さらに、固定資産税の軽減措置や登録免許税の減額など、さまざまな税制上の優遇措置があります。適切な申告や手続きが必要ですが、賃貸住宅にはない税制上のメリットを享受できますよ。

メリット④:子供に財産として残せる

持ち家は、子供に財産として残すことが可能。

賃貸住宅では、家賃を支払い続けるだけで何も残りませんが、持ち家は資産として次の世代に引き継ぐことができます

ただ、持ち家を子供に残すためには、相続税対策が重要です。適切な対策を講じることで、相続税の負担を軽減し、スムーズに相続を進めることができますよ。

メリット⑤:老後の住まいが確保できる

持ち家を持つことで、老後の住まいが確保できるという大きなメリットがあります。

住宅ローンを完済した後は、固定資産税やメンテナンス費用を支払うだけで住み続けることができます。例えば、退職後の収入が年金だけになった場合でも、持ち家があれば住居費の大部分が不要となります。限られた収入でも安定した生活を送ることが可能なわけです。

さらに、持ち家を持っていると、老後に賃貸契約を更新する際の心配がありません。賃貸住宅では、高齢になると契約の更新が難しくなることがありますが、持ち家ならその心配は不要です。

メリット⑥:団体信用生命保険に加入できる

持ち家を購入する際、団体信用生命保険に加入することが一般的です。

この保険は、住宅ローンを返済中に契約者が死亡したり、重度の障害を負ったりした場合、残りのローンを保険金で支払うことができるもの。

例えば、住宅ローンの残高が2,000万円の場合、団体信用生命保険に加入していれば、契約者に万が一のことがあっても、残りのローンは保険金で支払われるため、家族が住む場所を失う心配がありません

メリット⑦:リフォームや改築が自由にできる

持ち家はリフォームや改築が自由。

賃貸住宅では内装や間取りを変更することは難しいですが、持ち家では自分の好みに合わせて自由に変更することが可能です。

最近では、リノベーションを行い、古い家を新築のように改装することが人気となっていますね。例えば、キッチンを最新の設備に変更など。リノベーションは住宅の価値も上がるため、将来的に売却する際の利益も期待できます。

家族のライフスタイルに合わせてリフォームや改築を行うことができるため、住み心地の良い住環境を自分たちの手で作り上げることが出来るのが持ち家のメリットと言えるでしょう。

メリット⑧:家賃支払いのプレッシャーがなくなる

持ち家を所有することで、家賃支払いのプレッシャーから解放されます。

賃貸住宅では、毎月の家賃支払いが必要ですが、持ち家ならば住宅ローンの完済後は固定資産税やメンテナンス費用のみ。例えば、月々10万円の家賃を支払っている場合、年間で120万円の支出が必要です。しかし、持ち家の場合、住宅ローンを完済すれば、この支出がなくなります。

長期的に見て、経済的な安定と精神的な安定を得られることが最大のメリットとも言えるでしょう。

賃貸に住むメリット

次に、持ち家メリットと比較するために、賃貸に住むメリットも見ていきましょう。

順番に見ていきましょう。

メリット①:初期費用が少ない

賃貸住宅の大きなメリットの一つは、初期費用が少ないことです。

持ち家を購入する際には、頭金や諸費用など多額の初期費用が必要となりますが、賃貸住宅ではこれらの費用を大幅に抑えることができます。

例えば、東京都内で3,000万円のマンションを購入する場合、頭金として300万円から500万円が必要です。また、諸費用としてさらに数十万円から百万円程度がかかります。一方、賃貸住宅では、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用が一般的に家賃の2〜3か月分程度です。

賃貸住宅では初期費用を抑えることができるため、手軽に新しい住まいを探せるのがメリットと言えるでしょう。

メリット②:賃貸契約は比較的簡単

賃貸住宅は、賃貸契約が比較的簡単。

持ち家を購入する際には、住宅ローンの審査や不動産の手続きが必要ですが、賃貸住宅では手続きが簡素化されています。

例えば、東京都内で賃貸マンションを借りる際には、敷金や礼金、保証人の準備が必要ですが、そこまで難易度が高いことではありません。最近では保証人不要の賃貸物件も増えていますしね。

メリット③:自由に引越しができる

賃貸住宅の最大のメリットは、自由に引越しができることです。

賃貸契約は比較的短期間で更新されるため、ライフスタイルや仕事の変化に合わせて、住む場所を簡単に変更することができます。転職による勤務地の変更や、家族構成の変化に応じて、必要な住居を選び直すことが可能です。

例えば、東京都内で賃貸マンションの平均的な引越し費用は約30万円から50万円程度と、比較的低コストで新しい住居に移ることができます。一方、持ち家では売却や新たな購入に時間と費用がかかるため、引越しが容易ではありません。

メリット④:固定資産税がかからない

賃貸住宅では、固定資産税がかからないため、家計における税金の負担が軽減されます。

持ち家を所有すると、毎年固定資産税が課せられ、これは大きな負担となります。例えば、東京都内で3,000万円のマンションを所有する場合、年間の固定資産税は約10万円から15万円程度

固定資産税以外にも、都市計画税や不動産取得税など、持ち家にかかる税金は多岐にわたります。賃貸住宅ではこれらの税金を支払う必要がないため、経済的な負担を軽減できる点が大きなメリットと言えるでしょう。

メリット⑤:予期せぬ費用が発生しにくい

賃貸住宅では、設備交換や修理費用の負担がないこともメリットです。

持ち家では設備の修理や交換に多額の費用がかかることがありますが、賃貸住宅ではこれらの費用をオーナーが負担するのが一般的です。

例えば、エアコンの修理や交換には数万円から十数万円の費用がかかりますが、賃貸住宅ではオーナーが負担するため、入居者の負担はありません。また、キッチンやバスルームの設備の老朽化に伴う修理費用も、オーナーの負担となるケースが多いです。

このように賃貸住宅では設備の修理や交換にかかる費用を心配する必要がないため、予期せぬ出費を避けたい方にとって大きなメリットと言えるでしょう。

メリット⑥:短期的な住居ニーズに対応可能

賃貸住宅の大きなメリットは短期間でも住居を変更できることです。

例えば、短期間の転勤や留学、研修などで一定期間だけ住む場所が必要な場合でも、1ヶ月から半年程度の契約が可能な物件もあります。

このように短期的で住居を変更できるため、転勤の多い方などライフスタイルが複雑な場合には、特に賃貸住宅にメリットがありますね。

賃貸に住むデメリット

ただ、賃貸には以下のようなデメリットがあるので、持ち家と同じくメリットだけではなく、デメリットも把握しておく必要があります。

順番に見ていきましょう。

デメリット①:資産にならない

賃貸住宅に住むことは、将来的に資産として残らない点が大きなデメリットです。

持ち家であれば、ローン完済後も資産として残り、売却や賃貸に出すことで収入を得ることが可能です。

しかし、賃貸では家賃を支払い続けるだけであり、将来的に何も残りません。賃貸生活を長期間続けると、持ち家を購入する場合に比べて、総支出が多くなることがあります。

デメリット②:家賃が毎月かかる

賃貸住宅では毎月の家賃支払いが必要。

特に老後の収入が減少する時期には、家賃負担が大きくなることが懸念されます。住宅ローンを完済した持ち家と違い、賃貸では住み続ける限り家賃に加え、更新料や共益費などを支払い続ける必要があるのはデメリットですね。

また、賃貸契約では、一定期間ごとに更新料が発生します。更新料は契約内容によって異なり、通常は数万円から十数万円かかることもあります。

デメリット③:内装の変更が難しい

賃貸住宅では内装や間取りを自由に変更することが難しいです。

壁紙の張替えや家具の固定など、小さな変更でもオーナーの許可が必要。なので、自分の好みに合わせた快適な住環境を作ることが制限されてしまいます。

しかし、持ち家であれば、リフォームや増改築を自由に行うことができ、生活スタイルに合わせた住まいづくりが可能。この点で賃貸は持ち家に劣ると言えるでしょう。

デメリット④:ペット飼育が制限される

賃貸物件ではペット飼育が制限されることが多いです。

ペットを飼うことが禁止されている物件もあり、ペット可の物件を探すには手間がかかります。また、ペット可の物件でも、種類やサイズに制限がある場合が多く、飼いたいペットを自由に選べないことも

ペットを飼うためには、持ち家の方が柔軟性が高いです​ね。また、賃貸の場合は、ペットを飼育すると敷金がかさましされることもあるので注意が必要です。

デメリット⑤:騒音トラブルが発生しやすい

賃貸住宅では、隣人との騒音トラブルが発生しやすいです。

集合住宅では隣室や上下階の住人の生活音が気になることが多いんですよね。特に防音設備が不十分な物件では、夜間や早朝の音に悩まされることがあります。

一方で、持ち家の場合は、ある程度は隣人との距離が取れるため、騒音トラブルのリスクは低くなります​。

デメリット⑥:長期的に見て購入より高額になる可能性

賃貸住宅は、長期的に見て購入よりも総支出が高額になる可能性があります。

例えば、35年間で毎月19万円の家賃を支払うと、総額は約8000万円に達します。一方、持ち家の場合、住宅ローンや維持費用を含めても、総支出はそれよりも少なくなるケースがあります。

さらに、持ち家は資産として残るため、将来的に売却や賃貸に出すことで収入を得ることも可能です​。住む場所や条件によって、賃貸は持ち家よりコスパが悪くなる可能性はありますね。

持ち家vs賃貸!どちらがお得?1,300万円の差が出るって本当?

結局、持ち家と賃貸とでは、どちらがお得なのか?は気になるところですよね。

ただ、ぶっちゃけ大差はありません

よく「賃貸と持ち家では1,300万円の差が出る」と言われますが、確かに金銭的には持ち家の方が安くつくことが多いです。

ケース①:地方都市に住む場合
  • 持ち家
    • 購入価格: 3,000万円
    • 頭金: 600万円
    • 住宅ローン返済総額: 3,120万円(35年ローン)
    • 修繕費: 600万円
    • 固定資産税: 400万円
    • 住宅ローン控除: -250万円
    • 生涯コスト: 約4,470万円
  • 賃貸
    • 家賃: 月10万円(3LDK、最初の25年間)
    • 家賃: 月8万円(2LDK、次の25年間)
    • 更新料: 2年ごとに10万円(25回)
    • 生涯コスト: 約6,400万円

⇒持ち家の方が約1,930万円安い

ケース②:東京都心に住む場合
  • 持ち家
    • 購入価格: 5,000万円
    • 頭金: 1,000万円
    • 住宅ローン返済総額: 5,200万円(35年ローン)
    • 修繕費: 1,000万円
    • 固定資産税: 620万円
    • 住宅ローン控除: -410万円
    • 生涯コスト: 約7,650万円
  • 賃貸
    • 家賃: 月15万円(1LDK、最初の25年間)
    • 家賃: 月12万円(1LDK、次の25年間)
    • 更新料: 2年ごとに15万円(25回)
    • 生涯コスト: 約8,500万円

⇒持ち家の方が約850万円安い

とはいえ、金銭面以外にも、移動の自由度や災害リスクなど、日本で特に加味すべき要素が多いので、ケースバイケースとしか言えませんね。

例えば、自然災害で持ち家が被害を受けた場合は、その被害度合いや保険の状況にもよりますが、全壊の場合は数千万円の費用が発生します(保険適用はされるので、負担額はかなり少なくなりますが)。

なので、長く住めば住むほど金銭的には賃貸より持ち家の方がお得になるケースが多いですが、長く住むほど災害リスクも上がるので、結局はどちらがお得かは分かりませんね。

また、新築か中古かでも話は大きく変わります。なので、どちらがお得かは一概に答えは出ない論争です。

持ち家がおすすめな人/賃貸がおすすめな人

次に、前述した内容を元に、持ち家がおすすめな人/賃貸がおすすめな人を解説していきますね。

順番に見ていきましょう。

持ち家がおすすめな人9選

持ち家がおすすめな人は以下の通り。

持ち家がおすすめな人
  • 家族を持つ人
  • 資産を築きたい人
  • 貯蓄が十分にある人
  • 収入が安定している人
  • 定住する地域が決まっている人
  • 長期的に安定した生活を望む人
  • 退職までにローン完済を目指す人
  • 家のカスタマイズに興味がある人
  • 将来的に不動産を売却や賃貸したい人

持ち家におすすめな人はまず、収入が安定している人です。安定した収入があると、住宅ローンの返済も計画的に進められるためです。

貯蓄が十分にある人も同じく。頭金を多く用意できれば、住宅ローンの利率が低く抑えられ、月々の返済額も軽減されます。

また、定住する地域が決まっている人にも持ち家はおすすめです。住みたい地域が明確である場合、その場所に持ち家を持つことで、地域に根ざした生活を送ることができます。

そして、持ち家を将来的に売却や賃貸したい人も、持ち家を選ぶべきです。不動産市場の動向を見ながら、資産価値が上がる地域を選ぶことで、将来的な収益を見込むことができるためです。

持ち家は金銭的なメリットが多くあるので、上記のような人におすすめですよ。

賃貸がおすすめな人9選

賃貸がおすすめな人は以下の通り。

賃貸がおすすめな人
  • 転勤が多い人
  • 収入が不安定な人
  • 柔軟性を重視する人
  • 家にいる時間が少ない人
  • 住宅ローンを避けたい人
  • 海外移住を考えている人
  • 短期間の居住を希望する人
  • 家族環境が変わりやすい人
  • ライフプランが定まっていない人

賃貸住宅におすすめな人は、まず転勤が多い人です。仕事の都合で頻繁に引っ越しをする必要がある場合、持ち家よりも賃貸住宅が便利。

住宅ローンを避けたい人にも賃貸住宅はおすすめです。長期間の借金を負うことなく、一定の家賃を支払うだけで済むため、特に収入が不安定な人には、賃貸の方が安心感があります。

短期間の居住を希望する人にも賃貸住宅が向いています。例えば、数年後に海外移住を考えている人や、特定のプロジェクトのために一時的に住む場所が必要な人にとって、賃貸は便利です。

ライフプランが定まっていない人も、賃貸住宅に向いています。将来の計画がまだ不確定な場合、一箇所に定住するリスクを避けられます。

賃貸住宅は、ライフスタイルや経済状況に応じて柔軟に住まいを選べるため、上記のような人にとって魅力的なスタイルとなるでしょう。

【SNS調査】持ち家派vs賃貸派!どちらがお得?

最後に、SNSで持ち家と賃貸とではどちらがお得だと思うか?を調査しました。

別観点からの意見も見ていきましょう。

SNSの声①:賃貸より持ち家の方が良かった

家建てた方で「やっぱり賃貸にすればよかった」って考えてる方いますか???僕は3つの理由から持ち家でよかったって思ってます
・毎月の支出は賃貸より持ち家が10%程減った。
・賃貸より広く書斎のある家に住めた。
・退職前に銀行融資(35年)を受けられて老後の住まいのリスク回避ができた。

SNSの声②:経費にするなら賃貸で価値が下がらないなら持ち家

【持ち家vs賃貸論争】家が経費にできる人は賃貸。資産価値が下がらないものを買えそうな人は持ち家。どちらもできない人は賃貸か浪費と割り切って持ち家。実は結論が出ていると思う。背景を揃えずに議論しても結論が出ないだけ。

SNSの声③:地方は賃貸で都会は持ち家がお得

長い付き合いの方は自分が賃貸派から持ち家派に変化したように見える人もいるかもだけど、地方→値下がり激しい→賃貸のが得。都会→値上がり激しい→持ち家のが得ってだけでブレてはない。ただ、今考えると早めに都会に移住してよかったかも。

SNSの声④:悩める財力あればどっちでもいい

賃貸VS持ち家論争をパパ友と話して、『賃貸か持ち家か悩める財力あればどっちでもいいぢゃん』となりました。悩めることは幸せなことなのですね。

SNSの声⑤:夢があるなら持ち家で金銭的な損得なら賃貸

マイカーを買うかレンタカーやカーリースで済ませるかの議論は、持ち家か賃貸かの議論によく似ています。所有することに夢やこだわりがあるなら1秒でも早くマイカーや持ち家を買うべきですし、金銭的な損得を優先するならレンタカーと賃貸で済ませればOK。本人の価値観によるとしか言えない

持ち家派vs賃貸派!どちらがお得?:まとめ

持ち家と賃貸とではどちらがお得だと思うか?をまとめると上記の通り。

持ち家派vs賃貸派!どちらがお得?
  • 賃貸より持ち家の方が良かった
  • 地方は賃貸で都会は持ち家がお得
  • 悩める財力あればどっちでもいい
  • 夢があるなら持ち家で金銭的な損得なら賃貸
  • 経費にするなら賃貸で価値が下がらないなら持ち家

やはりケースバイケースですね。

多くの方が「背景によって変わる」との声でした。要するに、持ち家と賃貸がどちらがお得か?の解は普遍的ではないということです。

なので、「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」という声に紛らわされず、自身に合った後悔しないスタイルを選ぶのが最適解と言えるでしょう。

ちなみに家を購入する場合は、01HOUSEを活用すると、仲介手数料が無料になります。100万円単位で節約できるので、物件購入の際はぜひご活用ください。

家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよねと言われる理由:まとめ

Googleで検索すると「家賃がもったいないとか言って家を購入するバカって頭悪いよね」など、持ち家に否定的な意見が表示されることがあります。

しかし、そもそも持ち家か?賃貸か?は、諸条件により大きく話が変わるので、一概に答えを出すことは難しいです。

仮に圧倒的にコスパが悪くとも、マイホームがその人の夢なのであれば、持ち家にする価値はありますよね。人により価値観も違うので、本当にケースバイケースなんです。

なので、周りの意見や正論は参考程度にしつつ、自身で持ち家と賃貸のメリット/デメリットを把握して、その上で自身に合った後悔しない選択をすればOKですよ。

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