不動産売買の際に、仲介手数料は高額な初期費用になりがちです。
業者が管理、所有する新築の分譲マンションでは請求されること自体少ないですが、業者を利用して中古物件を検討する場合はほぼ確実に費用として発生することになります。
特に不動産購入の際には、これからローンを中心とする高額な支払いを目前に、少しでも手元にキャッシュを残しておきたいと考えられる方は少なくないはず。
そのような状況下で、仲介手数料の値切り交渉を行うことを検討されている方も出てくるでしょう。
しかし、仲介手数料を値切ることについて不動産仲介業者からよくない印象を持たれたり、断られる心配をされて気がひけてしまう方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「不動産売買において仲介手数料を値切る客はありなのか?」について累計取引数5000以上の不動産のプロが徹底解説します。
本記事では、不動産購入において仲介手数料を無料、もしくは格安にするための秘訣まで解説しているので是非最後まで御覧下さい。
なお、賃貸契約における仲介手数料の値切り交渉については、売買の場合とルールが変わるため、以下の記事をご参考下さい。
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不動産売買仲介手数料の値切る客はありなのか?
不動産売買仲介手数料の値切る客はありなのか?についてですが、結論ありです。
成功するしないはよいとして、高額な初期費用のコストカットを目的に値引き交渉を行うことは無難と言えます。
不動産業界では仲介手数料の値切り交渉自体については否定的な意見や声も多いですが、業者のポジショントークが多いことが実態です。
ただし、当然仲介手数料は仲介業者の利益に直接関わる部分なので、強引な値引き交渉を行うと良い顔をされなかったり、申し込み自体を断られる可能性は否定できません。
基礎情報として、不動産売買仲介手数料の相場や仕組みを確認しておきましょう。
【基礎情報】不動産売買仲介手数料の相場と仕組み
不動産売買仲介手数料の相場は、結論、はっきりと決まってはいないですが、いくらまでもらえるかの上限が法律で定められているためその範囲内になります。
ただし、不動産業界に長らく従事してきた自分の所感としては手数料上限値、もしくはそれに近い値で請求する業者が多め。
ちなみに、仲介業者が請求できる仲介手数料上限は売主、買主それぞれで国土交通省告示第493号により以下のように定められています。
売買価格 | 手数料上限 |
---|---|
200万円以下 | 売買価格の5% + 消費税 |
200万円超~400万円以下 | 売買価格の4% + 2万円 + 消費税 |
400万円超 | 売買価格の3% + 6万円 + 消費税 |
800万円以下の低廉な空家 | 30万円 + 消費税 |
これに基づくと、売買価格が6000万の中古住宅であれば仲介手数料は以下を上限として、仲介業者は売主、買主それぞれに対して請求可能ということです。
売買価格が6000万の中古住宅の仲介手数料上限
- 仲介手数料 (3%): 1,800,000円
- 追加手数料: 60,000円
- 合計手数料: 1,860,000円
- 消費税 (10%): 186,000円
- 総額: 2,046,000円
200万以上の仲介手数料が発生する計算になるということで、これを高額と感じる方は多いのではないでしょうか。
ちなみに、取引される不動産が中古住宅でも土地単体の場合でも考え方は基本的に同じ。土地売買仲介については以下の記事をご参照ください。
また、不動産仲介業者の仲介手数料の受け取り方は以下の片手仲介と両手仲介の2通りが存在することも理解しておきましょう。
- 片手仲介
- 売主または買主の一方だけの仲介を行い、仲介手数料は片方からのみ受け取る
- 依頼者の利益を最優先に考え、他方の立場に立たないため、利益相反のリスクを低減
- 売主側、買主側をそれぞれ元付業者、客付業者が担当して取引を行う共同仲介方式がとられる。
- 両手仲介
- 単一の不動産仲介業者が、売主と買主の双方の仲介を行い、両方から仲介手数料を受け取る
- 双方の利益を公平に扱うことが求められるが、利益相反の問題が生じる可能性も
- 単一業者が両方を担当するため、交渉がスムーズかつ迅速に進む場合も多い
実際、市場では両手仲介方式が取られているケースが多めかと。
売主と買主の両方を一つの不動産会社が担当し、双方から仲介手数料を受け取ることができるため、不動産会社にとって収益が大きくなるメリットがあるためです。
特に、大手不動産会社では自社ネットワークを活用して自社で取引を完結することが多く、両手仲介の比率が高い傾向にあると言えます。
【不動産売買】仲介手数料の値引き交渉成功のための方法
続いては、不動産売買の仲介手数料の値引き交渉成功のための方法を解説します。
結論、それは以下の通り。
順番に詳しく解説しますね。
仲介手数料の値引き交渉成功のための方法①:無理な交渉はしない
仲介手数料の値引き交渉を成功させるためには、無理や強引な交渉を避けることが重要。
強引な交渉は、不動産業者との信頼関係を損ねる可能性があり、結果的に交渉が失敗するリスクを高めます。例えば、いきなり大幅な値引き交渉を行おうとするとほぼ確実に断られるでしょう。
また交渉の際に横柄な態度は避けた方がよいです。
礼儀正しく丁寧かつ理性的なアプローチで、手数料の相場や他社の料金を比較して提案することが効果的です。
仲介手数料の値引き交渉成功のための方法②:即決する意思を見せる
検討している不動産で即決する意思を見せることも効果的な方法と言えます。
不動産業者の立場からすると、取引が早期に決まることを望んでおり、即決の意思を持つ顧客は好意的に受け入れられることが多いため。
業者にとってのリスクを低減することを前提に、対価としてこちら側の要望を伝えることで業者が迅速な対応と取引の成立に向けた交渉を積極的に進めてくれることが期待できます。
仲介手数料の値引き交渉成功のための方法③:交渉タイミングに気を付ける
仲介手数料の値引き交渉を成功させるためには、交渉のタイミングが重要です。
最も適切なタイミングは、契約の初期段階。具体的には、不動産業者と最初に会話を始めた際や、物件の見学後に好感触を得たタイミングが理想的と言えます。
また、契約書にサインする直前や、他の業者と比較検討している段階でも効果的。
逆にこれ以外のタイミングだと取引意欲が低い、あるいは後からの手続き処理の面倒さを理由に、断られる確率が上がってしまう懸念があります。
仲介手数料の値引き交渉成功のための方法④:買い手がつきにくい物件を選ぶ
買い手がつきにくい物件を選ぶことも方法の一つです。
これは、市場での需要が低い物件を扱ううえで、不動産業者は取引を成立させるために柔軟な対応をせざるを得ない状況に陥ることが多いため。
特に、不動産の売却期間が長引くと物件の価値が下がるリスクもあるため、業者は迅速に取引をまとめたいと考える傾向があります。業者は早期に物件を売却したいと考え、顧客に対して手数料の値引きに応じる可能性が高くなります。
未公開物件など、広告料がついていない物件に絞って仲介手数料の値引き交渉をする方法もこれに該当。
ただし、この方法は買い手がつかない不人気物件ということでその中古住宅自体に欠陥がある可能性も否定できないので今後の住まいで後悔しないためにも注意が必要です。
また、高額なローン返済を伴い、今後長く付き合うことになる住まいについてなるべく妥協をしないためにも販売価格自体の値引き交渉に注力をする方が良いと考える方もおられます。
中古住宅/マンションの値引き交渉についてとその限界、平均相場については実際の体験談を交えながら以下の記事にて詳しく解説しているので是非参考にしてみてください。
【お得】不動産売買仲介手数料を格安/無料にするための秘訣
実際、不動産売買仲介手数料を値切るために交渉しようとしてもうまくいかないケースは往々にしてあります。
そこで、確実に不動産売買仲介手数料を格安/無料にするための秘訣を解説します。これから中古住宅など不動産購入を考えている方にとってはかなりのお得情報ですよ。
それは、最初から不動産売買仲介手数料を無料、もしくは格安にしている仲介会社を選定しておくこと。
物件購入を検討する時、ついつい物件の検索や選定をするところから始めがちですが、先に仲介会社を選定しておいてから物件探しをする方法が最も効率的と言えます。
そもそも各不動産会社は、レインズという行政が運営するデータベースにて物件情報を共有していることから、扱える物件情報にはほとんど差がないのが実態。
また、各不動産仲介業者を相見積もりで比較するのも手ですが、時間と労力を伴ううえ、人気物件であればすぐに埋まってしまうリスクも高め。
弊社サービス01HOUSEであれば、物件の購入の際の仲介手数料は無料もしくは0.7%まで節約可能です。気になっている物件があればお見積りなどの迅速な提示も可能ですので是非ご利用をお待ちしております。
【SNS調査】不動産売買の仲介手数料を値切る客はあり?
最後に、SNS上で不動産売買の仲介手数料を値切る客はあり?について調査をしました。
実際に値引き交渉をした人や値切りに成功した人含めて、リアルな第三者の声や意見が複数確認できたので紹介しますね。
SNSの声①:その人じゃなきゃだめなら払えばいいし、誰でもいいなら値切ればいい
仲介業者の言う「仲介手数料を値切るな」は「やる気なくなるからやめてくれ」という意味だと思うけど、状況による。どの業界でも腕のいい人は単価が高いのは当然。一方で値引きに応じてくれる人もいる。つまりその人じゃなきゃだめなら払えばいいし、誰でもいいなら値切ればいい。
— もり@マイホーム購入専門のFP (@myhome_fp) February 22, 2022
仲介業者の言う「仲介手数料を値切るな」は「やる気なくなるからやめてくれ」という意味だと思うけど、状況による。どの業界でも腕のいい人は単価が高いのは当然。一方で値引きに応じてくれる人もいる。つまりその人じゃなきゃだめなら払えばいいし、誰でもいいなら値切ればいい。
SNSの声②:交渉する時は細心の注意と戦略を練らなければならない
不動産購入において必ず支払う仲介手数料。これを値引きしようと交渉する時は細心の注意と戦略を練らなければならない。彼らはそれが飯の種であるので、基本はいい顔しない。しかし、納得する交渉ができれば成功する。
— ねこなべ@投資と猫暮らし🍉 (@nekohoujicha36) November 23, 2017
不動産購入において必ず支払う仲介手数料。これを値引きしようと交渉する時は細心の注意と戦略を練らなければならない。彼らはそれが飯の種であるので、基本はいい顔しない。しかし、納得する交渉ができれば成功する。
SNSの声③:初めから仲介手数料無料の不動産屋を選べば良い
仲介手数料無料を求めるのであれば初めから仲介手数料無料の不動産屋を選べば良い。無理矢理、強引に弊社を選ばせている訳ではないので私は絶対に割引、値引きは致しません。仲介手数料の交渉に悩む若い営業の方を見て改めて思いました、同時にもっと自分の仕事に自信と誇りを持って欲しい。
— YASU/旅する不動産営業マン (@yasuyuki_0317) February 5, 2023
仲介手数料無料を求めるのであれば初めから仲介手数料無料の不動産屋を選べば良い。無理矢理、強引に弊社を選ばせている訳ではないので私は絶対に割引、値引きは致しません。仲介手数料の交渉に悩む若い営業の方を見て改めて思いました、同時にもっと自分の仕事に自信と誇りを持って欲しい。
SNSの声④:仲介手数料値引き交渉しない奴の頭はお花畑
仲介手数料値引き交渉しない奴の頭はお花畑~
— ZUM (@ZUMROIC) January 28, 2024
仲介手数料値引き交渉しない奴の頭はお花畑~
SNSの声⑤:手数料満額払って物件価格の値引き交渉頑張ってもらったほうがいい
「仲介手数料って値引きできるんだよね?」って友達から相談されたら「できるけど、手数料満額払って物件価格の値引き交渉頑張ってもらったほうがいいと思うよ」ってアドバイスする派です。
— かずお君 (@kazuo57) February 12, 2019
「仲介手数料って値引きできるんだよね?」って友達から相談されたら「できるけど、手数料満額払って物件価格の値引き交渉頑張ってもらったほうがいいと思うよ」ってアドバイスする派です。
【SNS調査】不動産売買の仲介手数料を値切る客はあり?:まとめ
- その人じゃなきゃだめなら払えばいいし、誰でもいいなら値切ればいい
- 交渉する時は細心の注意と戦略を練らなければならない
- 初めから仲介手数料無料の不動産屋を選べば良い
- 仲介手数料値引き交渉しない奴の頭はお花畑
- 手数料満額払って物件価格の値引き交渉頑張ってもらったほうがいい
SNS上で調査した結果、不動産売買において仲介手数料を値切ることについては肯定派、否定派ともに確認。
肯定派の意見としては、高額な費用なので値引き交渉できるならした方がいいという考え方や、その仲介担当者じゃなければだめなら払うべきで、誰が担当者でもいいなら値切ればよいという意見がありました。
また、値引き交渉をすると仲介業者の利益を損ねるために良い顔をされないことは必須なので、交渉には細心の注意と戦略が必要になるとった意見も。
反対派としては、仲介業者の仕事の品質が落ちる可能性や顧客としての優先順位を下げられる懸念について述べているものが見られました。
そもそも交渉の手間とリスク、想定対価を考えると、最初から仲介手数料無料の不動産屋を選ぶか手数料満額払って物件価格の値引き交渉を頑張ってもらった方がお得という意見も目立ちましたね。
【不動産売買】仲介手数料を値切る客はあり?:まとめ
不動産売買において仲介手数料を値切る客はあり?については結論、ありです。
ただし、仲介手数料を値引き交渉を行っても失敗する確率も高く、値切りを成功させるために以下の方法をおさえておきましょう。
最も確実に仲介手数料を無料、もしくは格安にする方法は、最初から不動産売買仲介手数料を無料、もしくは格安にしている仲介会社を選定しておくこと。
これをしておくだけで、お得にご希望の物件を確実に購入できるかどうかの確度が変わります。
なお、弊社サービス01HOUSEを活用すれば、仲介手数料を0円もしくは0.7%までコストカットできるため、100万円単位での初期費用の節約が可能。
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仲介手数料を無料にする裏技
物件の購入であれば、01HOUSEを活用すると、仲介手数料が0円もしくは0.7%まで節約可能。
すでに仲介手数料が無料であれば、01HOUSEに依頼するだけで、最大100万円のキャッシュバックがあります。
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