【なぜ】東京の家賃は高いのにどうやって生活するの？家賃が高すぎ/おかしいと話題に

東京での生活に憧れを抱く人は多いものの、「家賃が高すぎる」「どうやって暮らしているの？」という声も後を絶ちません。特に近年は物価上昇も重なり、東京の家賃の高さが改めて話題になっています。

しかし、実際に多くの人が東京で生活しているのも事実です。一体どのように工夫して家賃負担と向き合っているのでしょうか？この記事では、東京の家賃事情を踏まえながら、家賃が高い中でも無理なく暮らすための具体的な方法や、家賃設定が高騰している背景について不動産のプロが詳しく解説していきます。

東京の高い家賃での生活節約術についても説明しているので、高い家賃の東京でも生活をきちんと切り盛りをされたい方は是非最後までご覧ください。

東京の家賃はどれだけ高いのか

まず実際に東京の家賃はどれだけ高いのか具体的な数値について見ていきましょう。

以下は、2025年4月時点の不動産業界最大の公益社団法人が運営する「ハトマークサイト」および総務省統計局のデータを基にして作成した賃料の比較表です。

間取り	東京都平均家賃	全国平均家賃	東京都/全国比
ワンルーム	約7.5万円	約4.5万円	約1.7倍
1K・1DK	約8.5万円	約5.0万円	約1.7倍
1LDK・2K・2DK	約11.5万円	約6.5万円	約1.8倍
2LDK・3K・3DK	約14.5万円	約8.0万円	約1.8倍
3LDK以上	約18.0万円	約10.0万円	約1.8倍

東京都の家賃水準は全国平均と比較して一貫して高く、間取りに関係なくおよそ1.7～1.8倍の差が見られます。例えば、ワンルームでは東京都の平均家賃が約7.5万円であるのに対し、全国平均は約4.5万円にとどまる結果に。1Kや1DKといった単身者向け物件でも、東京では約8.5万円と、全国よりも3万円以上高額という結果になります。

さらに、1LDK以上の広めの物件になると、差額はより顕著に。特に2LDK・3K・3DKの間取りでは、東京都平均が約14.5万円、全国平均が約8.0万円と、実に6万円以上の開きが生じています。3LDK以上になると、その差は約8万円に達し、都内でファミリー向け物件を探す際には特に高額な家賃負担が求められる状況です。

このように、東京都の賃貸市場は、物件の広さや種類を問わず、全国的に見ても非常に高水準であることがわかります。住まい探しを行う際には、エリアごとの家賃相場も踏まえた慎重な検討が必要となるでしょう。

【なぜ】東京の家賃が高い/高すぎると言われる理由

それでは、東京の家賃が高い、高すぎると言われる理由について解説します。結論、それは以下の3つ。

以下にて詳しく見ていきましょう。

東京の家賃が高い理由①：人口密集により住宅供給に対して需要が大幅に上回る

東京の家賃が高止まりしている背景には、人口集中と住宅供給量の不足が大きく関わっております。総務省統計局の発表によると、東京都の人口は2024年1月時点でおよそ1,390万人となり、微増傾向が続いている状況です。

特に、20代後半から30代前半にかけての若年層が進学や就職を機に地方から移住するケースが多く見受けられ、都市部の住宅需要が常に高い水準で推移しているのが実情です。

一方で、新築住宅の供給は、建築規制や土地不足などさまざまな制約により、十分に追いついているとは言い難い現状。国土交通省の報告によると、2023年の東京都内の新設住宅着工戸数は前年に比べて約7％減少しているとのことです。

このように、供給が需要に対して追い付かない構造が続くことで、必然的に家賃水準が高くなるのは無理もないでしょう。

東京の家賃が高い理由②：再開発による高級物件の増加でエリア全体の家賃相場が底上げ

東京の家賃相場が上昇傾向にあるもうひとつの理由は、再開発プロジェクトによる高級物件の増加があります。特に近年、都心部を中心に大規模な再開発が進み、平均的な家賃水準を大きく上回る高級マンションやタワーレジデンスが続々と供給されている状況。

比較的最近でも、虎ノ門・麻布台エリアのような人気エリアで最上階クラスで月額300万円超の賃料設定が話題となりました。

これに伴い、周辺エリア全体の住宅相場にも押し上げ効果が波及していると考えられます。港区における2024年1月時点の1LDKタイプの平均家賃は5年前と比較して約15％上昇しているという報告も。

加えて、再開発地域ではインフラ整備や商業施設の誘致により街全体のブランド価値が向上するため、既存の中古物件であっても家賃の引き上げが発生しがちです。新築高級物件の供給が、市場全体の家賃相場を底上げする現象は、東京に特有の都市再生の動きといえるでしょう。

東京の家賃が高い理由③：外国人居住者や富裕層の需要拡大

東京の家賃が高騰している背景には、外国人居住者や富裕層による住宅需要の拡大が大きく影響しています。法務省出入国在留管理庁のデータによると、2024年1月1日時点で東京都内の外国人人口は約65万人に達し、過去最高を記録しています。​これは、2013年の約38万5,000人から約1.7倍の増加といえる数値。

特に外資系企業の駐在員や、長期滞在を希望する外国人富裕層は、利便性が高く設備も充実した物件を選ぶ傾向が強くなっています。このため、相場よりも高い家賃であっても借り手がつきやすく、周辺の家賃水準を押し上げる一因に。

さらに近年では、外国人富裕層による投資目的での不動産購入も活発になっています。実需だけでなく、資産保全や投資リターンを目的に高額な住宅を取得する動きが目立ってきました。購入された物件が自己利用や長期保有に回るケースが多いため、賃貸市場に流通する住宅ストックが減少し、結果的に供給不足が強まりやすい構造となっているのです。

このように外国人と富裕層による実需と投資マネーの流入が、東京の家賃高騰を支える大きな要因になっていることは今後も続くトレンドの可能性が高いでしょう。

平均時給や賃金が地方エリアと異なることも関係

地方エリアの人々が東京の家賃水準に対して「高すぎる」「どうやって生活しているのか」と疑問を抱く背景には、単純な家賃価格差だけでなく、平均時給や賃金水準の違いも大きく関係しています。

東京都は地方と比べて物価全体が高く、特に人件費水準が高いため、平均時給や月収も全国平均を大きく上回っています。例えば、厚生労働省のデータによれば、東京都の最低賃金は全国平均より200円以上高い水準に設定されており、結果として月収ベースでも数万円単位で差が生じています。

このような賃金差があるため、東京での生活コストは高額ながらも相対的にある程度は収入で補える構造となっており、地方の感覚とは大きく乖離しやすいということも理解しておきましょう。

東京の高い家賃での生活節約術

次は、このように高い家賃の東京で余裕をもって生活をするために取るべき生活節約術について説明します。

上記の方法以外にも高い家賃に対して様々な角度から節約の工夫を図ることが重要です。

生活節約術①：業務用スーパーやネットスーパーを活用して食費節約

東京の高い家賃負担を補うためには、日常生活費の見直しが重要です。特に効果が大きいのが食費の節約であり、業務用スーパーやネットスーパーの活用が有効な手段。

業務用スーパーでは、大容量商品を一般的な小売価格よりも割安で購入できるため、まとめ買いによって一食あたりのコストを大幅に抑えることが可能です。また、ネットスーパーを利用すれば、特売情報を比較しながら計画的にまとめ買いができ、無駄な衝動買いを防ぐことにもつながります。

外食中心になりがちな都市生活においても、食費の固定費化と大幅な支出削減が期待できます。

生活節約術②：電気・ガス・水道のセット割引プランを利用し光熱費をまとめて節約

東京の高い家賃負担を軽減するためには、固定費の一つである光熱費の見直しも効果的。特に、電気・ガス・水道をまとめて契約できるセット割引プランを利用する方法が注目されています。

これらを一括契約することで、個別契約に比べて割引率が適用される場合が多く、年間で数千円から数万円単位の節約につながるケースもあります。また、支払い先が一本化されるため、家計管理も簡素化できるメリットも。生活コストを抑えつつ、支出管理を効率化したい場合に有効な選択肢といえるでしょう。

生活節約術③：築古リノベーション物件やシェアハウスなど格安物件を選択

築古リノベーション物件やシェアハウスといった格安物件を選択する方法も効果的です。築年数は古くても、内装や設備がリニューアルされているリノベーション物件なら、快適な生活環境を維持しつつ家賃を大幅に抑えられることがあります。

また、シェアハウスを選べば、家賃だけでなく光熱費やインターネット代も込みのケースが多く、トータルコストを抑えやすくなります。初期費用も安く済むことが多いため、引越し資金を節約したい人にも適した選択肢といえるでしょう。

生活節約術④：通信料関連の固定費を節約

東京の高い生活費を抑えるためには、通信料関連の固定費の見直しも重要なポイントです。

意外に行わない人が多いですが、格安SIMや格安スマホプランに乗り換えることで月々の通信費を大幅に削減できます。さらに、フリーWi-Fiが完備された物件を選べば、自宅でのデータ通信量を抑えられ、スマホのプランも低容量で済むため、さらなる節約が可能。

また、不要なオプションサービスの解約や、家族割引などの特典を活用するのも効果的です。小さな節約の積み重ねが、年間を通じて大きな負担軽減につながるでしょう。

生活節約術⑤：オンライン業務＋郊外エリアの居住

東京での生活コストを抑える方法として、オンライン業務を活用し、家賃が比較的安い郊外エリアに住む選択肢があります。

リモートワークを前提とすれば、通勤圏にこだわる必要がなくなり、都心に比べて広い住環境を割安に確保できます。さらに、仕事自体は東京の高い時給水準を維持できるため、家賃などの生活コストを抑えながら収入は確保でき、結果として可処分所得を大幅に増やすことが可能です。

郊外でも交通やインフラが整ったエリアを選べば、快適な生活環境を保ちながら堅実な節約が実現できる今の時代ならではの節約術といえます。

【賃貸】家賃と連動して高額になる初期費用は確実に抑えるべき

東京での住まい探しにおいては、家賃が高いだけでなく、それに連動して発生する初期費用も高額になりやすいため、確実に抑える工夫が不可欠です。敷金・礼金・仲介手数料・前家賃・火災保険料など、入居時にまとまった金額が必要となり、総額で家賃の4〜6か月分に達することも珍しくありません。

この初期負担を抑えられれば、引越し後の生活資金に余裕が生まれ、精神的・経済的な安定にもつながります。特に、どんな物件であっても仲介手数料を無料もしくは39000円にできる弊社不動産仲介サービスを利用することは、効果的かつ確実な手段。

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【SNS】東京の家賃の高さについての声

最後に、東京の家賃の高さについての意見や感想についてSNS上の口コミベースで調査しました。

家賃相場が圧倒的に高い東京についてのリアルな声が多数確認できたので紹介しますね。

SNSの声①：家賃高すぎて無駄にしか思えない

東京の家賃高すぎて無駄にしか思えない～～～田舎の家賃を見習え

— Aito🪶 (@Kabura_net14831) April 11, 2025

東京の家賃高すぎて無駄にしか思えない～～～田舎の家賃を見習え

SNSの声②：家賃はクソ高いけど、車使わなくて生活できる

東京の家賃はクソ高いけど、車使わなくて生活できるし、地方の人の車代ガソ代維持費の方が高えよな。

— 【真・日常】でじのげん (@de_gi_no_gen_6) April 14, 2025

東京の家賃はクソ高いけど、車使わなくて生活できるし、地方の人の車代ガソ代維持費の方が高えよな。

SNSの声③：なぜ毎日毎日節約してまでみんな東京に住むんだろうか

東京ってなんでこんなに家賃高いんだろうか。なぜ毎日毎日節約してまでみんな東京に住むんだろうか。私は都内住みで頑張って働いていたけどももうほぼ在宅ワークで済む仕事して地方在住になったし今のところ結構満足してるぞ。東京まですぐ行ける距離からは離れられてないけどさ…。

— ばぶる🛁 (@mayapi0) October 5, 2023

東京ってなんでこんなに家賃高いんだろうか。なぜ毎日毎日節約してまでみんな東京に住むんだろうか。
私は都内住みで頑張って働いていたけどももうほぼ在宅ワークで済む仕事して地方在住になったし今のところ結構満足してるぞ。東京まですぐ行ける距離からは離れられてないけどさ…。

SNSの声④：地方で家賃なり節約して週末東京がいいね

まあでも頻度からしたら地方で家賃なり節約して週末東京がいいね

億ション買う金もないし

— ISHIDA (@3pishida) September 4, 2024

まあでも頻度からしたら地方で家賃なり節約して週末東京がいいね
億ション買う金もないし

【SNS】東京の家賃の高さについての声：まとめ

やはり、SNSでは東京の家賃の高さを嘆く方が多い様子。

また、それぞれ独自の方法や手段で節約をしながら高い家賃に耐えて生活をしている方達の声が見られました。

例えば、家賃の高さを無駄と考え地方や近郊に居住し、たまに東京へ遊びに訪れることを選択される方や車がいらない分地方と条件はそこまで変わりないと考える方なども確認できました。

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東京の家賃は高いのにどうやって生活するの？：まとめ

東京の家賃の高さは、多くの人にとって大きな悩みの種となっています。しかし、工夫次第で無理なく生活することは十分可能です。

郊外エリアに住み、リモートワークを活用することで家賃負担を抑えたり、築古リノベーション物件やシェアハウスなどの選択肢を活用することで、同じ収入でも可処分所得を増やすことができます。また、光熱費や通信費を見直して固定費を削減するなど、生活全体の支出を賢くコントロールする意識も重要。

加えて、高額な家賃に連動して大きな負担となりやすい初期費用を抑えるために、仲介手数料や契約条件にも目を向けるべきでしょう。

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