木造アパートへの引っ越しを検討されている方はおられるでしょうか?
全体として新築木造アパートの建設数は減少傾向にありますが、都市部の周辺地域や郊外では依然として新築木造アパートの建築が進んでいる状況もあります。
一方、都内では新築というよりも築年数が経過した古めの物件でよくみられる木造アパート。
実際数ある建築様式の中で、比較的家賃が安い木造アパートについて都内では一人暮らし用の賃貸として入居をされる方も多いです。
そんな木造アパートですが、「やめとけ」、「やばい」、「騒音、音漏れが最悪」という声や意見があるのも事実。
そこで今回は賃貸として「木造アパートがやめとけと言われる理由(デメリット)」や実態について累計5000以上の取引経験のある不動産のプロが徹底解説します。
木造アパートの入居を検討されている方はメリットとデメリット双方を把握したうえで後悔のない物件選択をしましょう。
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木造アパートはやめとけと言われる理由(デメリット)
木造アパートはやめとけと言われる理由(デメリット)は以下の通り。
順番に紹介しますね。
理由(デメリット)①:耐震性が低い
一つ目は、耐震性が低いこと。
一般的に木造建築の場合、他の建築様式であるRC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造、S造(鉄骨造)と比較すると耐震面で劣ることがほとんどです。
しかし、1981年に建築基準法改正の動きの中で施行された新耐震基準とその後の1995年に発生した阪神・淡路大震災による耐震基準の更なる見直しを求める動きの中で行われた2000年の建築基準法改正以降、現在の日本木造建築物に対耐震性能は大幅に向上しています。
要するに、日本では木造建築物に対して過去2回にわたる耐震性能の向上のための厳しい基準設定が行われたということ。
つまり、2000年以降に建てられた木造賃貸やリフォームされているものについては耐震性が従来より高いことがほとんどなのです。
理由(デメリット)②:耐火性が低い
二つ目は、耐火性が低いこと。
木造建築の場合、言うまでもなく原材料の木材が可燃性であるため火には弱いです。
近年、難燃木材や防火被覆材の使用により木造アパートの耐火性は一定底上げされているものの正直耐火性が他の構造様式よりも低いという欠点は覆らないもの。
理由(デメリット)③:耐用年数が短い
三つ目は、耐用年数が短いこと。
以下の表に、建築物の主要構造様式ごとの耐用年数とその特徴をまとめました。
なお、項目「国税庁の耐用年数」については国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表」を引用。これはあくまで法定耐用年数なので、いわゆる建築物としての寿命である「一般的な耐用年数」はもっと長くなることに注意しましょう。
構造様式 | 一般的な耐用年数 (年) | 国税庁の耐用年数 (年) | 特徴 |
---|---|---|---|
木造(在来工法・軸組工法) | 30~50 | 22 | 伝統的な日本の木造建築工法。メンテナンス次第で耐用年数が延びる。 |
木造(2×4工法) | 30~50 | 22 | 欧米で一般的な木造工法。耐震性・断熱性に優れるが、メンテナンスが重要。 |
軽量鉄骨造 | 30~40 | 19(骨格材肉厚3mm以下) <br> 27(骨格材肉厚3mm超~4mm以下) | 鉄骨を使用した軽量構造。木造よりも耐久性があるが、錆びや腐食に注意が必要。 |
重量鉄骨造 | 50~60 | 34(骨格材肉厚4mm超) | 厚い鉄骨を使用した構造。高い耐久性と耐震性を持つが、定期的な防錆処理が必要。 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 60~100 | 47 | 鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造。高い耐久性と耐震性を持ち、メンテナンスによってさらに長寿命化が可能。 |
鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造) | 70~100 | 47 | 鉄骨と鉄筋コンクリートを組み合わせた構造。最高の耐久性と耐震性を持ち、大規模なビルや高層マンションに採用されることが多い。 |
確かに、木造の場合耐用年数は主要構造様式の中で短めといえるでしょう。木造の建物は劣化スピードがはやめなのです。
メンテナンス次第で実際の耐用年数は大きく変わってくるので、入居時の築年数との兼ね合いが重要ですね。
理由(デメリット)④:防音性が低い
遮音等級(Sound Transmission Class, STC)は、主にアメリカにおいて定義された基準であり、建物の遮音性能を表す数字。
以下の表に主要構造様式の遮音等級 (STC)の目安を記載しました。
構造様式 | 遮音等級 (STC) | 特徴 |
---|---|---|
木造(標準的な構造) | 30~40 | 基本的な木造住宅の遮音性能。 |
木造(防音対策済み) | 45~55 | 防音材や断熱材を追加した木造住宅の遮音性能。 |
鉄骨造 | 45~55 | 軽量鉄骨構造の遮音性能。 |
コンクリート造 | 50~60 | 高密度のコンクリート壁の遮音性能。 |
RC造(鉄筋コンクリート造) | 55~65 | 鉄筋コンクリート壁の遮音性能。 |
SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造) | 60~70 | 高い遮音性能を持つ鉄骨鉄筋コンクリート構造。 |
遮音等級 (STC)の値ごとに遮音性についてどういった解釈がなされるかは以下の矢印をクリックして確認してみて下さい。
遮音等級(Sound Transmission Class, STC)の数値毎の解釈
- 低いSTC値(25〜30):
- 音の遮断性能が低く、普通の会話や一般的な音が容易に聞こえるレベルです。
- 中程度のSTC値(35〜45):
- 一般的な会話や日常の生活音をある程度遮断できるが、まだ完全に遮断するわけではありません。
- 高いSTC値(50〜60):
- 高い遮音性能を持ち、隣室からの音や外部の騒音をかなり効果的に遮断できます。テレビや音楽の音などもほとんど聞こえません。
- 非常に高いSTC値(65以上):
- 極めて高い遮音性能を持ち、ほぼすべての音を遮断します。レコーディングスタジオや防音室などに使用されるレベルです。
木造アパートの遮音性は賃貸の構造様式の中でも一番低い部類に入るわけですね。
ちなみに以下の記事で解説している軽量鉄骨構造も防音性能は低め。
理由(デメリット)⑤:気密性が低い
気密性が低いこともデメリット。
木造アパートの場合、建物構造的に柱に隙間があるため空気が外に出ていきやすいです。これは通気性をよくして湿気を木材にため込まないための工夫。
しかし、これは冬場、夏場のエアコンの効きが悪くなり光熱費が増してしまうリスクにもつながりますね。
過ごしにくい気温の時期は扇風機や断熱材、衣類の調整など冷暖房以外の対策が必須に。
理由(デメリット)⑥:害虫リスクがある
害虫リスクが木造アパートにはつきもの。
木材がシロアリやキクイムシなどの害虫にとっての食料であることや、湿気をためこみやすい特性を持つことからカビやダニの温床となりやすいことに起因します。
また、建材や柱の隙間が虫の侵入経路になりやすことも。
理由(デメリット)⑦:防犯性が乏しい
最後のやめとけと言われる理由は防犯性が乏しいこと。
木造の賃貸は一般的に、低層階かつ共用玄関やオートロックなどの防犯設備がついていることが少ないです。
不審者にとって侵入しやすい環境ということで女性の一人暮らしにはおすすめできません。アパートによっては生活水準が低い人が集まることも多く、民度が低いこともしばしば。
木造アパートのメリット
木造アパートには、勿論デメリットのみならずメリットも存在します。
それは以下の通り。
こちらも同様に、順番に紹介しますね。
メリット①:家賃が安い
一つ目は家賃が安いこと。
木造アパートは主要建築様式の建物の中で最も家賃相場が安いです。
理由としては、他と比較すると建築コストがかかりにくいため。一人暮らしで立地を重視しつつ家賃をおさえたいという方にはうってつけでしょう。
メリット②:部屋の通気性が良い
二つ目は、部屋の通気性が良いこと。
理由としては木材が持つ多孔質構造により、空気や湿気が木材を通して移動しやすいことで自然な通気が可能かつ調湿効果があるためです。
また柱や梁などの構造材が露出していることで壁や天井に隙間ができやすく、その隙間が自然な通気路となり、建物全体の通気性の向上につながることも。
特にエアコンなど冷暖房器具が苦手な方には、木造アパートは湿気が少なく快適な室内環境を提供してくれることが期待できます。
メリット③:効率的なレイアウト
三つ目は効率的なレイアウトがなされていること。
木造建築は、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨造(S造)に比べて設計の自由度が高め。木材の加工しやすさから、建築家や設計者は様々な形状やサイズの部屋を柔軟な設計かつ、効率的なレイアウトの実現ができます。
また木材が他の建材と比べて軽量であり基礎部分や構造部分にかかる負担が少ないため、デッドスペースを減らしつつより広い空間を確保するための工夫がなされていることもしばしば。
例えば、木造アパートにはロフトなどの設備もよく確認できます。ただし、ロフト自体はメリットもデメリットも存在する賛否が分かれやすい設備でもあるので以下の記事を是非ご参考下さい。
メリット④:デザインに暖かみがある
四つ目は、木造特有のデザインについて。
自然素材である木材の見た目や触り心地が暖かみを感じさせやすく、色合いや木目の美しさ、質感が居住者にリラックス感と親しみやすい印象を与えます。
さらに木造賃貸は、自然光を多く取り込む設計がされていることも多い故に部屋全体を明るく、温かみのある雰囲気にすることも可能です。
【SNS調査】木造の賃貸アパートに住んで後悔した人の声
次に、木造の賃貸アパートに住んで後悔した人の声をSNSで調査しました。
「木造賃貸 最悪」などで検索すると複数ヒットしたので以下にて紹介していきますね。
声①:隣人ガチャ外すと最悪
木造賃貸は隣人ガチャ外すと最悪だからやめたほうが良い
— あんころ (@miaDAkS13qkGcLo) March 23, 2024
木造賃貸は隣人ガチャ外すと最悪だからやめたほうが良い
声②:うるさいうえに寒い
木造賃貸ってうるさいうえに、寒い。最悪。大阪は寒くなかったのに!!木造賃貸じゃなかったからな。早く東京出たい。東京合わない。国内だったら、大阪だな。
— ranwen (@zUUCMIeys) February 7, 2020
木造賃貸ってうるさいうえに、寒い。最悪。大阪は寒くなかったのに!!木造賃貸じゃなかったからな。早く東京出たい。東京合わない。国内だったら、大阪だな。
声③:気密性低いから嫌
うちは木造賃貸で機密性低いから一番嫌なパターンなんだけどね。
— おんゆあ (@on_your_mark) March 15, 2011
うちは木造賃貸で機密性低いから一番嫌なパターンなんだけどね。
声④:ほんとに音響く
上の階また別の人間引っ越してきた説で最悪だった…なんで3歳ぐらいの子供つれた家族が家賃4万のボロ木造アパートに来るんだよ…ありえない…ここほんとに音響くからね??
— いこ (@mc22_gsx) April 20, 2024
上の階また別の人間引っ越してきた説で最悪だった…なんで3歳ぐらいの子供つれた家族が家賃4万のボロ木造アパートに来るんだよ…ありえない…ここほんとに音響くからね??
声⑤:音を立てて振動する
古い木造アパートが日に何度も震動する。音を立てて。その音(原因)がわからん。。今にも倒れそうな感じはしないけど、強い地震ならあっちゅう間に倒れんのかな?その時は在宅してないことになる自分の強運を信じる。引っ越す日まで。
— ちゃんへ (@jhkim13951769) May 9, 2024
古い木造アパートが日に何度も震動する。音を立てて。その音(原因)がわからん。。今にも倒れそうな感じはしないけど、強い地震ならあっちゅう間に倒れんのかな?その時は在宅してないことになる自分の強運を信じる。引っ越す日まで。
木造の賃貸アパートに住んで後悔した人の声:まとめ
- 隣人ガチャ外すと最悪
- うるさいうえに寒い
- 気密性低いから嫌
- ほんとに音響く
- 音を立てて振動する
木造の賃貸アパートに住んで後悔をした人の声を複数確認することができました。
やはり音漏れ、騒音問題について言及したものや、気密性の低さによる寒さについて苦言を呈するものを多数見られました。
また、木造物件特有の耐震性の低さから、些細なことでも建物が揺れやすいことから万が一大きな地震が起きた際に不安という声も。
木造アパートで後悔しないための秘訣
最後に木造アパートのメリットとデメリットを把握したうえで入居を検討されたい方に向けて木造アパートで後悔しないための秘訣を解説します。
結論、それは以下の通り。
- 古すぎる物件は避ける
- 家賃の安さを最優先したいかどうかで判断
- 防音対策グッズの利用
- 周辺施設の確認
- 角部屋や最上階の部屋を検討
- ゴミ捨て場や共有部分のきれいさを確認
先述した2000年以降の木造アパートの耐震基準の見直しのお話もそうですが、築年数が古すぎたり、長い間リフォームやメンテナンスがされていない木造物件はおすすめできません。新築であれば防音、耐震性能が旧来のものよりも向上していることがほとんどです。
また、防音対策については追加で遮音フィルターやカーテン、防音マットなどの利用を検討することがおすすめ。
また騒音、音漏れ問題は近隣住民や周辺施設など外的因子によるところも大きいのでこれら含めて内見時に自分で確認しつつ、懸念点は不動産会社に問い合わせておくのが最適でしょう。
アパート住民の民度を把握するために、ゴミ捨て場や共用部のきれいさを指標にするのもよいです。
これら含めて弊社サービス39roomでは、物件に対する懸念やネガティブポイントについてお客様の目線に立って、親身にお答えさせていただきますので是非ご活用をご検討くださいませ。
【賃貸】木造アパートはやめとけ?:まとめ
木造アパートはやめとけと言われる理由(デメリット)は以下の通りでした。
木造アパートは賃貸の主要な構造様式の中で最も家賃が安い部類である大きなメリットを持つ反面、上記のようなデメリットがあることも事実です。
メリットとデメリット双方を天秤にかけたうえで、自身の賃貸に対しての希望条件の優先順位に応じて判断をすることが重要。
また、最適な提案と情報開示ができる不動産仲介会社を利用することもポイントです。
ちなみに弊社の39roomという不動産仲介サービスを活用すると、仲介手数料が0円(最大39,000円)まで節約可能。
引っ越しの際に経済負担が大きくなりがちなのが初期費用です。
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