【審査】アリバイ会社は賃貸でバレる？勤務先を書きたくない時に嘘をつくのはあり？

賃貸の入居審査にて勤務先を確認されることは一般的。安定した収入があることを確認するため、勤務先情報として会社名、役職、雇用形態を聞かれることが通常です。

しかし、様々な事情や背景から勤務先をできれば書きたくないと考える方もおられます。よって、アリバイ会社を使ったり、嘘の申告をすることを検討されることも。

アリバイ会社を賃貸入居審査で利用することはバレるのでしょうか？また、アリバイ会社を利用して勤務先情報の嘘をつくことにリスクやデメリットはないのでしょうか？気になる方も多いことでしょう。

今回は、これらの疑問について累計取引数5000以上の不動産のプロがお答えします。

本記事では、勤務先を書きたくない理由別にそれぞれどのような対処をとるべきかについても解説しているので、是非最後まで御覧くださいね。

【基礎知識】アリバイ会社とは？

大前提として、そもそもアリバイ会社とは何をしてくれる会社なのかについて初めに説明しますね。

アリバイ会社とは、依頼者の要望に応じて架空の勤務先や収入証明書を作成したり在籍確認の代行を行うなど、事実を偽装してアリバイを提供する会社のこと。他の呼び名だと、在籍会社、ダミー会社などがあります。

以下に、アリバイ会社が提供する主なサービスをまとめました。

適切に利用することでプライバシーや安全を守るための有用な手段となり得る一方で、虚偽申告や詐欺行為に該当する領域もあるため、利用には慎重になった方がよいでしょう。

特に日本では、アリバイ会社の活動が法律に抵触する場合が多いため、警察が摘発するケースが増えています。実際にアリバイ会社のサービスが詐欺罪の幇助や文書偽造罪などで罪に問われる事例ですね。

次章にて賃貸の入居審査においてアリバイ会社を利用することは違法？勤務先の嘘をつくのはありなのか？等の疑問にもお答えします。

【審査】アリバイ会社は賃貸でバレる？違法？

結論、賃貸の入居審査でアリバイ会社を利用すると、高確率でバレると言えます。

理由としては、不動産会社やオーナーは、入居審査時に勤務先や収入の確認を厳密に行うため。在籍確認の際、アリバイ会社が提供する偽の電話対応や勤務先情報が不自然であったり、書類のフォーマットや内容が不審と判断されると虚偽が発覚しやすいです。

また、税金や社会保険の情報と提出書類の内容が一致しない場合も、疑われる原因に。加えて保証会社がいる場合、過去の信用情報を詳細に確認するため、虚偽申告や信用力の低さが審査で発覚する可能性は高いです。

さらに不動産業界ではアリバイ会社の存在が知られてきているため、以前よりも不自然な情報を余計検知しやすい体制をとる事業者が多いことも実情。

入居審査でアリバイ会社の利用は違法となるリスクが大きい

賃貸の入居審査でアリバイ会社を利用することは、虚偽申告に該当するため、違法となるリスクが非常に大きいです。

不動産契約において、勤務先や収入を偽る行為は詐欺罪（刑法第246条）に問われる可能性があるため。また、偽の書類や情報を提出する場合、文書偽造罪（刑法第159条）に該当することもあります。

また、先述の通りアリバイ会社の提供する虚偽情報は発覚しやすく、審査落ちや契約解除の原因になるだけでなく、虚偽申告が原因でオーナーや不動産会社に損害を与えた場合に損害賠償を請求されるリスクもあります。ちなみに、これはアリバイ会社を利用しようがしまいが虚偽申告を行った時点で発生しうること。

トータルで考えると、入居審査でアリバイ会社を利用した虚偽申告はおすすめできません。

審査にて勤務先の嘘をつくことはおすすめできない

大前提、入居審査で勤務先の嘘をつくことは絶対におすすめできません。

アリバイ会社を利用しようがしまいが、バレたときのリスクが大きすぎるため。上で説明した内容に加えて、不動産業界内で情報が共有され、将来的に物件を借りることが難しくなる恐れがあることも厄介です。

信頼を失うだけでなく、長期的な影響を避けるためにも正確で誠実な情報を提供して審査を乗り切るのが大正解ですね。

【賃貸】入居審査にて年収の嘘はバレる？申し込み書のだいたい/見込みはどこまで可？

【理由別】勤務先を書きたくない時の対処法

続いては、賃貸の入居審査にて勤務先を書きたくない時の理由別にそれぞれ対処法を解説します。

結論、それは以下の通り。

それぞれ順番に詳しく解説しますね。

勤務先への在籍確認が嫌な場合の対処法：在籍確認が不要な賃貸物件を選ぶ

勤務先への在籍確認がどうしても嫌な場合は、在籍確認が不要な賃貸物件を選ぶことが有効。

一部の物件では、オーナーや不動産会社が在籍確認を必須としておらず、収入証明書や過去の家賃支払い実績のみで審査を行うことがあります。

また、保証会社を利用する場合でも、保証会社によっては在籍確認を省略し、給与明細や源泉徴収票で代替するケースは珍しくありません。特に会社名の確認は、勤務先への電話連絡なしで社会保険証で行うというところも最近は多いです。

会社名を全く明かしたくないという方は、マンスリーマンションなど簡易な手続きで利用できる物件選択肢も候補に入れると良いでしょう。

在籍確認が不要な物件を探す際は不動産会社へ事前に確認しつつ、希望条件を伝えることをおすすめします。

信用情報が弱い場合の対処法：通過率を上げるための工夫

信用情報が弱いことで勤務先を書きたくないという方は、審査通過率を上げる工夫をすることがおすすめします。

どうしても、信用情報として効力が弱くなりがちな勤務形態や職業の方でも入居審査を通過するチャンスはあります。

例えば水商売やナイトワーク、非正規雇用の人は、預貯金残高などを利用した収入証明や家賃前払いなどの工夫をすることで、入居審査の通過率を上げることが可能。審査基準が緩めな賃貸物件を選択するのも手です。

また、収入自体が低めで審査通過に自信がないという方は、以下の方法も併せて検討することをおすすめします。

ざっくり言えば他人の名義や信用情報を利用して審査通過率を上げる方法と、シェアハウスなど比較的家賃水準が低い収入証明を審査時に必要としない物件を選択する方法の２つですね。

これらの方法については、以下の記事にて詳細を解説しているので是非ご参考下さい。

【賃貸】入居審査で収入証明がいらない物件はある？審査に通った後は必要ない？

こちらも、信頼のおける不動産のプロに自分の状況や要望を事細かく事前に伝えておくことで、適切な指示やアドバイスを受けた上での方法論と言えます。

近々勤務先が変わる場合の対処法：現在の勤務先で問題ない

賃貸の入居審査で近々勤務先が変わる場合、現在の勤務先を記載することで全く問題ありません。

審査は申請時点での情報をもとに行われるため、現時点の勤務先を正確に記載することが重要。転職予定を申告する必要はなく、審査後や契約後に勤務先が変わった場合には、必要に応じて新しい情報を伝えれば十分です。

転職による収入の変動がある場合でも、審査では現在の収入や勤務状況が基準となるためそこまで気にする必要はありません。

もし不安等あれば信頼のおける不動産会社に事前に相談し、状況を説明することで必要に応じて柔軟な対応を求めるとよいでしょう。

【経験談】アリバイ会社の利用に関する人達の声/意見

次に、SNSでアリバイ会社を利用した人達の声/意見を調査しました。

検索すると、経験談ベースで該当するものを多数確認することができましたので以下にてピックアップしますね。

経験談①：昔無職で賃貸借りた

事務所に賃貸契約の件で問い合わせたんだけど、収入証明や給与明細なしでも審査通る人もいるって言われたのだがそうなの？？
昔無職で賃貸借りた時は不動産屋のアリバイ会社みたいなの使ったんだけど、今回そういうのもなさそうだしな💦

— ももチャトレ😵‍💫🍵 (@momodayoooo815) September 3, 2024

事務所に賃貸契約の件で問い合わせたんだけど、収入証明や給与明細なしでも審査通る人もいるって言われたのだがそうなの？？
昔無職で賃貸借りた時は不動産屋のアリバイ会社みたいなの使ったんだけど、今回そういうのもなさそうだしな💦

経験談②：入居審査通過が難しい人へアリバイ会社を勧めるスタッフがいる

｢自分はフリーターだから部屋は借りられないと思う｣と諦めている人へ

不動産屋の中には入居審査通過が難しい人へアリバイ会社を勧めるスタッフがいる

俺の知っている女たちはメンズエステや援交だったが、どちらもアリバイ会社と保証会社を使い、入居できた

源泉徴収票を作ってもらったと言ってた

— 相談に乗っている桜井🌺 (@sakurai7715) September 3, 2022

｢自分はフリーターだから部屋は借りられないと思う｣と諦めている人へ
不動産屋の中には入居審査通過が難しい人へアリバイ会社を勧めるスタッフがいる
俺の知っている女たちはメンズエステや援交だったが、どちらもアリバイ会社と保証会社を使い、入居できた
源泉徴収票を作ってもらったと言ってた

経験談③：もちろん詐欺なので断ったよ

囲い込みは業法違反やからあかんけど両手仲介を狙うのは業者なら当然。でも、賃貸仲介屋が源泉徴収票を偽装してオーナー審査を通すのはこれは絶対あかん。現在上場を目指して賃貸仲介業で勢いのある会社に僕は5年前この提案をされたよ。もちろん詐欺なので断ったよ。

— SHIRAISHI (@yh_shiraishi) April 13, 2015

囲い込みは業法違反やからあかんけど両手仲介を狙うのは業者なら当然。でも、賃貸仲介屋が源泉徴収票を偽装してオーナー審査を通すのはこれは絶対あかん。現在上場を目指して賃貸仲介業で勢いのある会社に僕は5年前この提案をされたよ。もちろん詐欺なので断ったよ。

経験談④：アリバイ会社とか免許証偽造はやめようよ

今泣いてる。
断っても食い下がってくる。
もうしんどいで、賃貸の審査とか。
でもやらなあかんやん。
だから頑張るな。

「なんでなんすか」とかもうええで。
だって、今わたしは断ってるんやから。アリバイ会社とか免許証偽造はやめようよ。
嘘つく世の中辞めたいやん。

— DMくん (@dbtdlemon) July 12, 2022

今泣いてる。断っても食い下がってくる。
もうしんどいで、賃貸の審査とか。でもやらなあかんやん。
だから頑張るな。「なんでなんすか」とかもうええで。
だって、今わたしは断ってるんやから。アリバイ会社とか免許証偽造はやめようよ。
嘘つく世の中辞めたいやん。

経験談⑤：アリバイ会社使ったのに不動産の審査落ちた

あーアリバイ会社使ったのに不動産の審査落ちたwww第一候補というかそこしか考えてなかったのにww死ぬんだがwww

— 愛を知りたいドンソク (@thai_iki_taiii) August 23, 2021

あーアリバイ会社使ったのに不動産の審査落ちたwww
第一候補というかそこしか考えてなかったのにww死ぬんだがwww

【経験談】アリバイ会社の利用に関する人達の声/意見：まとめ

SNS上で確認できたアリバイ会社の利用に関する人達の声/意見をまとめると以下の通りでした。

実際にアリバイ会社を利用して、審査通過した方もいれば落ちた方もおられるようです。とはいえ、万一の訴訟リスクを考慮して、使わない方がよいと考える方が多数といった形。

また、貸主側の立場として審査時にアリバイ会社を使ったことがバレていることに言及されているものもありました。

さらにアリバイ会社とグルになって、利用を勧めてくる不動産屋に出くわしたという経験をされた方もいるとか。

リスクを考慮すると間違いなく避けた方がいい上に、担当の不動産会社から信頼のできる業者を置き替えることをおすすめします。

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【審査】アリバイ会社は賃貸でバレる？：まとめ

結論、賃貸物件への入居審査でアリバイ会社を利用して虚偽申告を行うことは、バレる確率が高いだけではなく、バレてからのリスクが高すぎるためおすすめはできません。

アリバイ会社を利用するしないに限らず、入居審査では勤務先や収入などの嘘をつくこと自体リスキーなのでやめたほうがよいでしょう。

短期的な損失だけではなく、長期的な悪影響を避けるためにも正確な情報提示を前提とした方法の中で通過率を上げるための工夫をするのが最善です。

加えて、困ったら信頼のおける不動産屋に助言を求めることをおすすめします。

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