引っ越しをするならば、後悔のない理想の物件に住みたいですよね。
自分の希望条件に沿った賃貸物件をリサーチしていると、魅力的なものが多数でてきて中々一つに物件を絞れなかったりろくなものがないと感じて決まらないというケースはありがち。
そんな中で長く物件探しをしている内に気力や体力が削られていき、イライラを覚えて疲れたという方もおられるでしょう。
そこで今回は物件が決まらない、ろくな賃貸がないことで疲れた方に向けてその原因と解決法を不動産のプロが徹底解説します。
これから引っ越しに向けて、賃貸物件を探す方にも参考になる内容かと思いますので是非最後まで御覧ください。
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物件が決まらない/ろくな賃貸がないことで疲れる原因
まずは、物件が決まらない、ろくな賃貸がないことで疲れてしまう人の原因や理由を解説します。
結論、それは以下の通り。
順番に解説しますね。
原因①：時間や体力をかけすぎている
賃貸物件探しにあたって疲れたという方は、そもそも必要以上に時間や体力をかけすぎているパターンがありがち。
引っ越しの目的や賃貸物件への希望条件の整理ができておらず、手当たり次第に目に留まった物件ベースで案内や内見を仲介業者に依頼している人がこれに該当します。
また、一般的な賃貸物件の特徴とそれにまつわる前提知識の理解が乏しいことで、度々決断に迷いが生じているケースも含まれます。
正直、不動産屋の事業所に来訪したり、内見で現地に行くことは時間も体力も要する作業。入居を決意することのできない賃貸物件のためにそれらを何回も行うことは大変非効率で体力や気力だけを奪ってしまいかねないのです。
原因②：妥協できない条件項目が多すぎる
これもありがちな原因なのですが、物件に対しての希望条件の項目の内妥協ができないものが多すぎること。
往々にして理想的な賃貸物件というものは、家賃が高くなるものです。予算に上限がなければ選択肢は広がるでしょうがそうでなければいくつかの条件を諦めたり、緩和しないと物件を見つかりにくくなることがほとんど。
結果、いつまでも賃貸物件探しをすることにつながり疲弊してしまうことにつながります。
原因③：十分な予算確保ができていない
こちらも、理想とする賃貸の希望条件に関わるものですが、そもそも引っ越しにあたって家賃や初期費用について十分な予算確保ができていないというもの。
例えば、都内であれば引っ越しの初期費用の内訳と各項目の相場は以下の通りです。
- 敷金：家賃の1〜2ヶ月分（退去時の修繕費用に充当）
- 礼金：家賃の1〜2ヶ月分（契約時に一度支払う）
- 前家賃：1ヶ月分（契約開始月の家賃）
- 仲介手数料：家賃の1ヶ月分＋消費税（仲介業者に支払う）
- 火災保険料：1〜2万円（契約期間による）
- 保証会社利用料：家賃の0.5〜1ヶ月分（保証会社を利用する
つまり初期費用の目安はざっくりといえば家賃5～6カ月分。これを把握せずに物件を探すことで提示された見積もりと予算感が合わないということが度々起こり得ます。
また、条件に沿った賃貸物件入居のために最低限必要になる家賃の相場をつかんでいないと、同様に不毛な物件探しが続いてしまうことも。
原因④：ポータルサイトをうまく活用できていない
物件情報が掲載されたポータルサイトをうまく活用できていないことも物件探しで疲れる原因。
今の時代、SUUMO（スーモ）や、HOME’S（ホームズ）、アットホームなどをはじめとする不動産ポータルサイトは市場の主要賃貸物件の内、大部分が掲載されているとされています。
つまり、物件情報を掲載しているポータルサイトを利用すればいつでも自分の好きな時間と場所にて、主要な情報をリサーチすることが可能。
先述したように不動産屋に直接来店することは時間も体力も削られます。アナログすぎる物件探しが疲弊を招いている可能性も。
原因⑤：優良な不動産仲介業者を選定できていない
最後に考えられる原因は優良な不動産仲介業者を選定できていないこと。
物件探しというと、ついつい賃貸物件そのものの方ばかりに関心がいきがちですが不動産仲介業者の選定は重要。
提案力が低かったり、業務対応が遅いわりに仲介手数料が高いなどの質の低い不動産仲介業者に当たると、物件探しをスムーズに行えなくなるからです。
また、営業のために必要以上に事業所への来店を求めたり、おとり物件を使って集客を行う仲介業者も円滑な物件探しの妨げになるでしょう。
物件が決まらない/ろくな賃貸がないことで疲れた方の解決法
続いては物件が決まらない、ろくな賃貸がないことで疲れた方への解決法を説明します。
結論、それは以下の通り。
以下にて順番に説明しますね。
解決法①：時期を見直す
まずは引っ越しの時期を見直すこと。
進学や転勤など引っ越しのデッドラインを先延ばしにすることが困難である場合は難しいですが、そうでない場合はこの方法は有効です。
閑散期は、条件に即した物件を探すことが困難になることも。逆に繁忙期は市場に出る物件の数が増えるのでそれだけ良い物件に巡り合える確率が上がります。
賃貸の閑散期と繁忙期の目安は以下の通り。
| 期間 | 時期 | 理由 |
|---|---|---|
| 1月〜3月 | 繁忙期 | 新生活や転勤、進学などの理由で物件の需要が増える。一年間で最も物件の動きが活発な時期。 |
| 4月〜6月 | 閑散期 | 繁忙期直後で物件探しの動きが落ち着く。需要が一段落し、契約件数が減少する時期。 |
| 10月〜11月 | 閑散期 | 転勤や進学が少ないため、物件の動きが少ない。物件探しの動きが比較的静かな時期。 |
ちなみに閑散期は、人気の低めな物件が目立ちやすくなる時期でもあり、フリーレントや家賃交渉の余地が出やすいなどとにかく安い物件を探したい方にとってはメリットもあります。
解決法②：条件を見直す
条件を見直して、希望条件の優先順位を変えてみたり妥協もしくは代替案を考えることは重要です。
例えば、最寄り駅を少しずらしてみたり駅からの徒歩圏内の条件を５分ほど広げてみたりなど。
また築年数についても新築や築浅に限定するのではなく、リノベ、リフォーム物件など条件を広げることで大幅に選択肢は広がります。
最近は、建築技術も進んだことで築年数30年を超えてもリノベーションによって新築同様の内装を持つ物件があることも。
事実、生活の快適性に直接関わるのは外観よりも内装という観点から、掘り出し物件を見つけ出している人も多くいます。
解決法③：サイトメインでなるべくリサーチする
サイトメインでなるべく事前に効率的なリサーチするのも手。
先述の通り、今の時代市場に出ている物件は賃貸ポータルサイトによって広くカバーされています。
各不動産屋が保有している未公開物件は、ゼロではないものの全体の割合としては少数であることが実情。複数のポータルサイトを利用して多角的に情報を収集すれば大抵事足りてしまいます。
サイトなどオンラインで確認できる情報のために、事業所へ来店する労力を割くのは無駄ですよね。
また、各ポータルサイトは細かく条件設定ができるようになっているため条件パターンに応じて家賃相場をつかむという観点でも便利。
内見など細かい物件の絞りこみの前にサイトメインでなるべくリサーチすることは物件探しで疲れてしまわないための効果的な方法です。
解決法④：スピーディに契約できるように準備
都内など人口が多かったり、人の出入りが多いエリアではどうしても賃貸物件の競争は激化しがち。
良い物件を見つけて一番手に入り込み、内見を申し込めたとしてもその場で契約準備を進めなければすぐに二番手の人にとられてしまうケースはよくあります。
繁忙期であればポータルサイト等で常に自分の理想条件に沿った検索結果に目を光らせておき、良いものがあれば早急に問い合わせて内見等の最終チェックに入るスピード感が重要。
次で説明しますが、その際に対応品質の高い仲介業者をあらかじめ選定しておくこともポイントです。
また、以下の記事にて詳しく解説している先行申し込みという手段をとるのも有効。
【賃貸】先行申し込みは内見後キャンセルできる？断られる？デメリットまで徹底解説！
解決法⑤：事前に仲介業者を選定しておく
優良な仲介業者を事前に選定しておくことによって理想の賃貸と手早く円滑に契約をすることができるのは勿論前提として、初期費用の価格交渉の手間がいらないのが最大のメリット。
意外と知られていないのですが、不動産屋はレインズやATBBなどの巨大データベースを利用して各賃貸物件情報の約８割を共有しています。よって各不動産仲介会社が紹介できる物件の差はほとんど生まれないのが実態。
そして、同じ賃貸物件であっても仲介手数料をメインに引っ越しにあたっての初期費用が仲介業者によって大幅に変わることもポイントです。詳しい情報を知りたい方は以下の記事をご参考にどうぞ。
初期費用の節約観点で、はじめから値下げ交渉の必要のない業者を選定しておくことによって迅速かつ後悔のない物件選びにつながります。
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【SNS調査】物件が決まらないことで疲れた人達の声
次に、物件が決まらないことで疲れた人達の声をSNSで調査しました。
該当するものが複数確認できたので以下にて具体的に紹介していきますね。
声①：家がなかなか見つからない
家がなかなか見つからない
— あ/サレ妻 (@94ZPSyNhpcWE78M) May 14, 2024
賃貸だとどうしても高いしせまいし、古い…
いっそのこと、中古のマンションを買おうかな…🙁学区はやっぱり無理そうだけど…😭
家がなかなか見つからない
賃貸だとどうしても高いしせまいし、古い…
いっそのこと、中古のマンションを買おうかな…🙁学区はやっぱり無理そうだけど…😭
声②：賃貸探し疲れた
流石に賃貸探し疲れた
— Azureエンジニアです (@DMM_Mano) April 29, 2024
流石に賃貸探し疲れた
声③：大家と業者の連携が悪くてイライラする
賃貸探し、とてもイライラする。
— 伏井出先輩 (@hukuideSENPAI) August 19, 2023
大家と不動産屋と不動産屋紹介サイトの連携が悪い！
賃貸探し、とてもイライラする。
大家と不動産屋と不動産屋紹介サイトの連携が悪い！
声④：妥協できずイライラしてる
ほんとだよ
— yukihiro (@yukihiro23) May 17, 2020
100%求めすぎてダメな所に付け込んで燃やしすぎなのよ
俺が春先にやってた賃貸探しと同じや…条件を100%求めすぎて妥協できずイライラしてるヤツ
ほんとだよ
100%求めすぎてダメな所に付け込んで燃やしすぎなのよ
俺が春先にやってた賃貸探しと同じや…条件を100%求めすぎて妥協できずイライラしてるヤツ
声⑤：狙ってた賃貸物件がとられて悔しい
狙ってた賃貸物件とられたー！！！
— 石北 海人 (@Igit0pxVqU3uNwU) November 23, 2023
不動産屋さんと電話した時は両方空いてるって話だったのに、悔しい〜！！！！
狙ってた賃貸物件とられたー！！！
不動産屋さんと電話した時は両方空いてるって話だったのに、悔しい〜！！！！
物件が決まらないことで疲れた人達の声：まとめ
- 家がなかなか見つからない
- 賃貸探し疲れた
- 大家と業者の連携が悪くてイライラする
- 妥協できずイライラしてる
- 狙ってた賃貸物件がとられて悔しい
物件が決まらないことで疲れたり、イライラしている人達の様子を多数確認することができました。
具体的には、満足のいく賃貸物件がなかなか見つからないことに対するイライラや疲れというものがほとんど。
また、業者対応が悪いことや、やっと決めたはずの物件が僅差で他の人にとられてしまったことに苛立ちを覚えている方もちらほら。
総括して、引っ越しにあたって物件選びをスムーズに行うことができない人は多くおられる印象を受けました。
物件が決まらない/ろくな賃貸がないことで疲れた方への解決法：まとめ
物件が物件が決まらない、ろくな賃貸がないことで疲れた方の原因と解決法は上記の通り。まず物件探しでなぜ疲れているかの原因をしっかり把握したうえで解決に向けて動くことが重要です。
また、後悔のない賃貸物件探しをするために本記事に合わせて「賃貸物件探しで絶対にやってはいけないこと」も合わせてお読みになられることをおすすめいたします。
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