賃貸への引っ越しでハズレ物件にあたってしまい後悔することだけは避けたいという方は多いのではないでしょうか?
物件情報が掲載されたポータルサイトを確認してもどれがいい物件なのかどうか分からない、内見をしてもよく分からないという方もおられるでしょう。また、やばいアパートの特徴が何なのかピンときていない方も。
そこで今回は、これだけはやめとけと言われる「選ばないほうがいい賃貸物件の特徴」を過去累計5000以上の取引実績のある不動産のプロが徹底解説します。
本記事では選ばないほうがいい賃貸物件の特徴を立地にまつわるもの、建物や部屋にまつわるもの、その他の3つに分けてそれぞれ網羅的に説明をしているので今後、引っ越しの予定を控えている方は是非必見ですよ。
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選ばないほうがいい賃貸物件の特徴【立地にまつわるもの】
初めに選ばないほうがいい賃貸物件の特徴の内、立地にまつわるものを紹介します。
結論、それは以下の通り。
順番に解説しますね。
特徴①:風通しや日当たりが悪い
風通しや日当たりが悪い立地の賃貸物件は選ばないほうがいいです。
賃貸物件の風通しと日当たりが悪いと、洗濯物が乾きにくい、湿気やカビが溜まりやすかったり健康を害するリスクも高くなります。
周囲に高い建物があったり、そもそも建物や部屋自体が地下にある場合は風通しや日当たりが悪くなることがしばしば。
また、日当たりについては一見よく見えても時間帯によっては建物の陰になってしまうケースもあるので注意が必要です。
特徴②:大きな道路や線路沿いにある
大きな道路や線路沿いにある賃貸は、騒音リスクが存在するので選ばないほうがいいです。
早朝と深夜に大きな音に悩まされることは避けたいですよね。
また、昼夜で比較すると温度の関係で夜の方が音は響きやすくなるという性質があることも抑えておくべき。
ちなみに部屋が高層階であったり建物自体に防音対策がきちんとなされている場合、線路や道路沿いでも音が気にならないケースもあります。
賃貸物件の主要建築様式の内、比較的騒音リスクが高いといわれている木造と軽量鉄骨造について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考にしてみて下さい。
特徴③:騒音源となる施設の近く
騒音源となる施設の近くの賃貸物件も選ばないほうがいいでしょう。
こちらも音に関わる問題です。騒音源となる施設として具体的に挙げられるのが工場や学校や繁華街など。病院や消防施設も時間帯を問わずサイレン音に悩まされる可能性があります。
見落としがちな点として、引っ越し後に周辺地域で大規模工事の予定がないかどうかも確認しておいた方がいいです。入居前に予想だにしなかった騒音問題に長期的に悩まされたくはないですよね。
特徴④:嫌悪施設の近く
嫌悪施設の近くの賃貸物件はおすすめできません。
「嫌悪施設」とはその名の通り、人に不快感や嫌悪感を覚えさせやすい施設のこと。例としては廃棄物処理施設、発電施設、刑務所、化学工場、墓地、風俗街、暴力団事務所など。
悪臭や騒音に関連づいた環境問題や健康問題、治安問題に関するものがほとんどです。
人気が低く家賃が相場より設定されがちですが、上記の問題含めて住みづらさがあるので選ばないほうがいいです。
特徴⑤:水害リスクのある土地
万一の事態に備えて、水害リスクのある土地は避けておいた方が無難でしょう。
例えば、年間を通して降雨がそれなりにある地域での海や川沿いのエリアは増水による氾濫の可能性がありますし、地盤が弱かったり標高が低い場所は浸水リスクがあります。
こちらに関しては、不動産会社かれ事前に提示されるハザードマップ等の情報を参照するのがおすすめです。入居前に水害リスクのある土地の賃貸物件でないかどうか懸念点は払拭しておきましょう。
特徴⑥:徒歩圏内にコンビニやスーパーがない
徒歩圏内にコンビニやスーパーがないと何かと不便です。
歩いてすぐに行ける場所にコンビニやスーパーがあると日常的な食料品の買い物の際のみならず、日用品を切らし急な買い出しが必要になった時に非常に便利です。
車や自転車があったとしても、些細な買い物や雨天時に利用することは面倒なことも多いですしね。
特徴⑦:最寄りの駅やバス亭まで遠い
最寄りの駅やバス停まで遠い場合も不便になることが多いです。
車やタクシーを日常的に利用していたり、リモートワークがメインの生活という方は気にならないかもしれませんが、出勤や登校で日常的に電車やバスの利用を要する方の場合はネックになることがしばしば。
また、電車アクセスがメインとなる都市部の一人暮らしのケースでもアクセス観点は軽視しない方がよいです。
特徴⑧:坂道が多い
ピンとこない方が多いものの、意外に落とし穴になりやすいのが坂道が多い立地。
こちらも日常的に車を使っている方には問題にならないことが多いですが、徒歩や自転車で家まで帰る場面が多い人が入居者におられる場合は体力が削られたり、安全面の観点で不便になりがちなので避けた方が無難でしょう。
特徴⑨:犯罪発生件数が多いエリア
最後9つ目の特徴は犯罪発生件数が多いエリア。
生活の安全面から治安のよい地域に住む方がよいことは言わずもがなですが、特に小さい子供がおられる方や女性の一人暮らしを想定されている方は注意を払うべきでしょう。
先述した治安悪化に関連する嫌悪施設の有無や、警視庁や市町村など地方行政の公式HP記載の犯罪件数の統計データを参照にして判断をされるのがベスト。
選ばないほうがいい賃貸物件の特徴【部屋や建物にまつわるもの】
次に選ばないほうがいい賃貸物件の特徴の内、部屋や建物にまつわるものを紹介します。
結論、それは以下の通り。
順番に解説しますね。
特徴①:賛否が分かれる間取り
賛否が分かれる間取りは安易に選ばないほうがいいです。
賛否が分かれる間取りとは、名前の通り人によって好き嫌いが分かれやすい間取りのこと。具体的にはロフト、和室、3点ユニットバスなど。
賛否が分かれやすい、人によっては住まない方がいい間取りを持つ賃貸物件は人気も低めなことから家賃が相場より安く設定されていることも多いです。
しかし、それぞれの間取りの持つリスクやデメリットを把握したうえで入居をしないと後悔につながりやすいので注意が必要です。
賃貸物件の人によっては住まない方がいい間取りについては、以下の記事にて詳細に解説しているので是非参考にしてみて下さい。
特徴②:古すぎる物件
古すぎる物件も選ばないほうがいいです。
築年数が古すぎる物件の場合、老朽化により耐震性が低下している恐れがあり危険。また床が傾いていたり、生活を送るうえでの健康面のリスクも存在します。
RC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造の場合は耐用年数が長めに設計されているものと比較すると木造は短めで一般的な耐用年数は30~50年が目安になってきますので、注意が必要。
明らかに長い間メンテナンスやリフォームがされていないような物件も避けた方がよいです。
特徴③:壁が薄い
壁が薄い物件の場合、遮音性が乏しく騒音や音漏れにより生活で不快感が増す可能性があります。
RC(鉄筋コンクリート)造、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造など建物の構造様式としては、一般的に遮音性が高いとされているものでも壁が薄い故に隣人の生活音が聞こえやすいという物件も実際に存在します。
内見時に壁が薄く音が響きやすいかどうかは確認しておきましょう。
特徴④:通信環境が悪い
通信環境が悪い賃貸物件は選ばないほうがいいでしょう。
特に、インターネットやスマートフォンへの依存度が強くなりつつある現代の生活を考えるとかなり不便ですよね。
部屋が複数存在する賃貸物件の場合、部屋によって電波が入りにくい場合もありますのでこちらも内見時に部屋ごとに隈なくチェックされるのがよいでしょう。
特徴⑤:部屋の基礎設備に難あり
部屋の基礎設備に問題がある場合、その賃貸物件は選ばないほうがいいです。
一見、リフォームなどメンテナンスがきちんとされているような物件でも基礎設備に難がある場合はしばしば。
特にエアコンがまともに動かないものだったり古い方型式で出力効率が悪い場合、いたずらに電気代だけがかさむこともあります。他にも光熱費がかさみがちなプロパンガス物件や、水道配管の整備がされていない物件にも要注意です。
また、新築でも特定の部屋だけエアコン設置用の穴がなかったり室外機設置のための特殊工事が必要等で引っ越し後に高額負担の可能性があることもあり油断はできません。
特徴⑥:共用部が汚い
共用部が汚いことも選ばない方がいい賃貸物件の特徴。
特にゴミ捨て場などの利用が汚く、ろくに手入れもされていない物件の場合、居住者の民度が低い可能性もあります。
生活衛生面の問題のみならず、不要な隣人トラブルを回避するためにも内見時にチェックするべき観点といえますね。
特徴⑦:一階部に飲食施設がある
一階部に飲食施設がある場合、一見便利とも考えられますが実は注意が必要。
具体的には以下のようなデメリットが存在します。
- 早朝や深夜も騒がしい
- ゴキブリやネズミが出やすい(ハエやコバエなどの虫も)
- 治安リスク(人の出入りが多い)
ちなみに飲食施設以外ではコンビニでも同様です。
選ばないほうがいい賃貸物件の特徴【その他】
選ばない方がいい賃貸物件の特徴3分類の内、最後の3つ目に該当するその他を紹介します。
結論、それは以下の通り。
順番に紹介しますね。
特徴①:家賃が安すぎる
家賃があまりに安すぎる場合、かなり注意が必要です。
なぜなら、家賃を安くしないと入居者を募れない理由がその賃貸物件にはある可能性が高いため。
勿論、家賃が安い明確な理由を不動産会社側から得られて、それが自分には問題ない場合は大丈夫。
うやむやにされたり、こちらから尋ねないと教えてくれないケースもあるので気を付けましょう。不動産会社を変更して慎重に判断をされることをおすすめします。
ちなみに、不動産サイトで類似条件の賃貸物件を複数確認しておおよその相場を把握したうえで、相場より1万円以上離れている場合は疑ってかかった方が無難です。事故物件等の可能性もありますから。
特徴②:収入に見合わない家賃
収入に見合わない家賃の賃貸物件も選ばないほうがいいです。
審査の観点で、おおよそ手取り額の3分の1ほどの家賃を想定されて賃貸物件を検討されるのがよいとされています。
ただし、最近は家賃保証会社サービスが行き届いていることもあり実際はこれより高い割合の金額を家賃に投下する場合も審査は通過しやすい状況があります。
しかし、固定費用と生活費や貯金との兼ね合いを考えると上記の目安をあまりにオーバーするのはおすすめできないでしょう。
特徴③:長い間入居者がいない
長い間入居者がいないことも選ばないほうがいい賃貸物件の特徴。
長い間入居者がいない物件の場合、人気がないネガティブな特徴を持っていたりメンテナンスが十分にされていないリスクがあります。
空き家状態が長く続いていると、大家や管理会社もどうしてもお部屋の細部の状態把握までできておらず、いざ入居してみると設備周りで不備が見られることはよくあるケース。
ただし、長い間入居者がいないことでフリーレントの交渉余地があったりするのでデメリットとメリットの兼ね合いでの判断が重要ですね。
特徴④:業者がゴリ押しする
業者がゴリ押しする物件はまず選ばないほうがいいです。
よく考えてみると、こちら側が提示した希望条件には沿っていないにも関わらず不動産会社の方から一つの賃貸物件をしきりに提案してくる場合は注意が必要。
そこにはオーナー側からの紹介料や報酬金が高めで設定されている物件を、自社の利益のために第一に案内している不動産業界の闇があります。
おとり物件を利用して、来店させた後に異なる物件を提案してくるパターンにも気を付けましょう。
おとり物件に引っかかりたくない方は以下の記事を是非読んでみて下さい。
賃貸選びで後悔しないための秘訣
ここまで解説した選ばないほうがいい賃貸物件の特徴をふまえたうえで、最後に賃貸選びで後悔しないための秘訣を解説します。
それは以下の通り。
以下にて順に詳しく説明しますね。
秘訣①:優先順位の高い希望条件を整理
まずは、引っ越しにあたって優先順位の高い希望条件の整理をすること。
引っ越しの希望条件を列挙していくときりがなく、それらを全て満たすような物件はかなり限られ、なおかつ家賃が高額になりすぎることがほとんどです。
おすすめの方法は絶対に譲れない条件、できれば満たしたい条件に分けて賃貸物件の希望条件を表に書き出してみること。
そしてその条件表をそのまま不動産会社に渡して説明するのがベストです。可能性のある選択肢を漏れなく抽出でき、なおかつ最適解を判断するための手助けをしてくれるでしょう。
秘訣②:内見+自分で下見に行く
二つ目は検討している賃貸物件に内見と自分で下見に行くことです。
面倒臭いという方もおられますが、ここまで解説してきた選ばないほうがいい賃貸物件の特徴を持つかどうかは実際に自分の目で確認をしなければ完全には判別できないものがほとんど。
また、不動産会社同伴の内見のみでは不十分な情報もあります。例としては時間帯による騒音リスクや日当たりの問題、立地にまつわるものなど。
ベストは不動産屋同伴の内見と自分での下見を合わせてダブルチェックを行うことです。ただし、賃貸が遠隔地の場合や人気で急を要する場合など内見を物理的に行うことが困難なことも。
実際、最近は内見を行わないという人も一定数存在します。物件探し前の内見にまつわる詳しい解説は以下の記事を参考にしてみて下さい。
秘訣③:不動産会社に尋ねて疑問/不安を解消
三つ目は、不動産会社に尋ねて疑問/不安を解消することです。
賃貸物件にまつわる疑問点や不安点はプロである不動産仲介業者に尋ねて解消するのが一番。
ただし、残念ながら先述の通り顧客より利益第一の仲介業者がいることも事実です。優良業者を選定することが大前提となるわけですがどうやって判別をすればよいでしょうか?
単純明快な方法があります。それはその業者が対象の物件に関するデメリットや懸念事項、人気がない理由などネガティブな側面について詳しく丁寧に話してくれるかどうかを確認すること。
賃貸物件に対して何を尋ねても虫のいい話しか言わない営業マンは信用しない方がよいでしょう。誰にとっても全て好条件が揃っている物件は基本ないのですから。
【これだけはやめとけ】選ばないほうがいい賃貸物件の特徴:まとめ
これだけはやめとけと言われる選ばないほうがいい賃貸物件の特徴について、「立地にまつわるもの」、「部屋や建物にまつわるもの」、「その他」の3つに分けて列挙したものは以下の通りです。
それぞれの特徴をしっかりとおさえたうえで、後悔のないような賃貸物件選択をしましょう。
また、そのうえで優良な不動産仲介会社を選ぶことは必須条件です。顧客の要望や懸念に沿って、賃貸物件の長所も短所も双方懇切丁寧に説明できる業者を選定するのがおすすめ。
弊社不動産仲介サービス39roomのご活用を是非ご検討くださいませ。ちなみに仲介手数料が0円(最大39,000円)まで節約可能です。
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